On The Road Magazine THE SURVIVAL 連載開始第5回と近況 [防災・減災シリーズ]
こちらからなかなかお邪魔できない点、ご容赦ください。
さて、留まるところを知らない新型コロナウイルスの猛威に、忙しさは増すとともに、収入は激減・・・
どなたかアルバイトご紹介ください(^^;;っっ
まずは、M38くんは元気に走っております。
先日『中央区まるごとミュージアム』という区のイベントの後援を受けてTHE銀座RUNというクラシックカーで銀座の街を駆け抜けるイベントに参加してきました。次の写真は、その時日銀脇で撮った写真なのですが、これをInstagramにアップしたら、1000個を超えるいいねをいただきました!!
仕事の合間を縫って、先日高輪界隈をお散歩してきた時に撮った写真をアップしたいと思います。
実はこの坂非常に長く、写真の奥からさらに角度をきつくして続いています。
On The Road Magazine THE SURVIVAL 連載開始第4回 [防災・減災シリーズ]
前回記事をアップして、多くの方にniceやコメントを頂いたのに、放置状態・・・本当に申し訳ありません(^^;;っっ
なんとか一山超えたので、ちょっと前の話しになりますが、アップさせていただきます。
よろしかったら、ご覧ください。
http://orm-web.net/magazine/
豪雨災害が広がる中注意すべきこと [防災・減災シリーズ]
上の画像は、人吉市を流れる球磨川です
上のピンクは国土交通省が作成した洪水のハザードマップ
下のブルーは国土地理院が作成した今回の球磨川氾濫による浸水地域(推定図)です
そして、天気予報などの情報に注視し、避難情報が出ていなくても、早めの避難を心がけてください
夕方以降暗くなってからの避難は非常に危険です
浸水がはじまると、水嵩が上がってくるのはあっという間です
そして膝より水位が上がると、歩けず流されてしまいます
避難する際は長靴は絶対ダメ
脱げにくいヒモ靴で、両手を開けて、片手には杖やスキーのストックを持ち、水没した歩く先を確認しながら歩きます
『我が家の近くには川幅数メートルの小さな用水路・川しかないから大丈夫』、『今までは洪水はなかったから大丈夫』はどれも『バツ』!!
川に流されて命を失うのは、大きな河川よりも小さな用水路や川です
あっという間に水嵩が増し、濁流が押し寄せてきます
鉄砲水が押し寄せてくる前触れです
もうこれからの時代、『今までは大丈夫だった』は当てはまりません
繰り返しになりますが、
1ハザードマップを確認
2しっかり情報を収集
3早めの避難
を心がけてください
On The Road Magazine THE SURVIVAL 連載開始第3回(4/8追記) [防災・減災シリーズ]
よろしければご覧ください。
『災害から命を守る知識と知恵』日本法令から新しい冊子を出版しました!! [防災・減災シリーズ]
一番大切なのは、手洗いとうがい!
そして、何よりも基礎体力をつけることです。
統計的には、感染しても大多数の人は症状がでずに終わってしまうとか。
基礎体力があれば、万が一症状がでても重篤にならずに済みますから、くれぐれもお身体ご自愛ください。
『第六感を育てて、危険を回避する』というお話しです。
五感は使わなければ退化し、五感を鍛えることによって第六感が育つというお話しをして、皆さんで『ハザード』と『リスク』を学びました。
例えば、交通災害における『自動車』はハザードです。この場合のハザードとは、事故が起きる可能性のある危険因子とでも言ったら良いでしょう。しかし、自動車は、私たちの生活に欠かすことのできない大変便利な道具でもあります。この自動車が走っている時に近づくとリスク・・・この場合は危険ですね・・・が高まり、その自動車と不適切な関わりを持つことにより事故が発生します。つまりハザードの大きさと距離が危険度の高さを決めます。
そして一たび災害が発生すると、『サバイバル力』が必要となります。
地震や気象災害など災害が発生すると、どんな状況に置かれるのかを想像し、それに対してしっかり準備しましょう。
災害が発生した後のサバイバル力とは、どのような知識と準備が必要かも書かせていただいています。
これで命を守れるのであれば安いもの(^^)
もし興味を持たれて「欲しいな~」と思ったら、左上のメールフォームからご連絡ください。
街の本屋さんでは置いていないようです。
On The Road Magazine THE SURVIVAL 連載第2回 ?追記 [防災・減災シリーズ]
いよいよOn The Road Magazine の最新刊 Vol.61 が発刊されました。
雑誌の配布店は、以下のリンクをご確認ください。北は北海道から南は九州・沖縄まであります。
以下の動画は、10月13日早朝の多摩川の様子です。
場所は多摩川右岸の京王相模原線多摩川橋梁付近です。
ぜひき来るべき大震災にも備えていただきたいものです。
On The Road Magazine THE SURVIVAL 連載開始! [防災・減災シリーズ]
様々な不測の災害から自分の身を守り、家族の安全を図るために、どのような知識や技能を学び、何を準備したらよいのかを書き綴っていきたいと思います。
最近悲しいことに車の暴走による事故が多発しています。
これは、「運転者が悪い」あるいは「運が悪かった」で片づけられるのでしょうか?
今の日本人は、「空気」も「安全」もタダ!・・・と多くの方が感じていることと思います。しかし、世界に飛び出すと、「自分の身は自分で守る」ことが常識であり、野生動物の本能でもあります。そこで、自分の身を守るためには・・・本をご覧ください(^^;;っっ
そんなご縁があって、5月に編集長のGAOさんの作品を観に行ったときに話しがはずみ、このような連載をさせていただくことになりました。
車中心の雑誌になんでサバイバル?・・・という疑問は、最終ページの編集後記でGAOさんが熱く語られています。
なんとこのクオリティー、ボリュームでフリーペーパーなんです。配布店は、以下のリンクをご確認ください。北は北海道から南は九州・沖縄まであります。
オフ会&BBQのお知らせ & 地震 [防災・減災シリーズ]
関西からともちさんをお迎えして、以下の通り開催します。
☆日時 4月30日 13時00分からの昼食
☆場所 新宿西口ヨドバシカメラ裏のシーアン新宿西口店
☆予算 5000円 飲み放題
とりあえずの人数を把握したいので、3月17日までにご参加される方は、この記事の左上のメールフォームからご連絡ください。
今年もすでに参加するからいつやるんだとのお問い合わせを頂いているBBQですが、例年通り高幡不動駅北側にあるふれあい橋で、開催します。
☆日時 5月26日 日曜日 11時00分~15時ころまで
☆場所 高幡不動駅北口 ふれあい橋河川敷
☆予算 1500円
昨年は白根山の噴火に始まり島根、大阪北部、北海道と大きな地震が続きました。
今年に入って震度5弱以上の地震が3回も発生しています。
期 間 |
震度5弱 |
震度5強 |
震度6弱 |
震度6強 |
震度7 |
合 計 |
1920年代 |
49 |
0 |
4 |
0 |
0 |
53 |
1930年代 |
40 |
0 |
2 |
0 |
0 |
42 |
1940年代 |
11 |
0 |
4 |
0 |
0 |
15 |
1950年代 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
1960年代 |
37 |
0 |
0 |
0 |
0 |
37 |
1970年代 |
15 |
0 |
1 |
0 |
0 |
16 |
1980年代 |
19 |
0 |
1 |
0 |
0 |
20 |
1990年代 |
35 |
4 |
5 |
0 |
1 |
45 |
2000年代 |
73 |
29 |
19 |
7 |
1 |
129 |
2010年代 |
108 |
44 |
14 |
6 |
4 |
176 |
合 計 |
391 |
77 |
50 |
13 |
6 |
537 |
皆さん、この状況をいかがお考えですか?
近時発生した大災害の後の状況を見てきましたが、発生した時に身を守る知識があるか否か、そして発生後の準備があるか否かで、その後の生き方が大きく変わってきます。
発災までの防災力は「知識」と「想像力」です。ぜひご家族で、職場で、話し合ってください。
「今ここで地震が起こったら、どう行動をとるか?」それが、電車の中だったら、街を歩いていたら、ショッピングセンターにいたら・・・・様々シチュエーションを変えて考えてみてまださい。
その際重要な知識は、もし必要であれば、お手伝いさせていただきます。今まで言われていた「防災の常識は『非常識』」という事もあります。
例えば、机の下に隠れるというのは最善の手段ではありません。机ごと押しつぶされたり、周りの家具などが倒れてきて閉じ込められ、逃げ道を失うこともあります。
ぜひとも「備え」てください。
最後になりましたが、写真がないのはさもしいので、M38くんの近況をお伝えしします。
ここのところ何回か続けて雑誌等に紹介されたので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、時々ただをこねますが、元気にしております。
それではみなさん、オフ会とBBQのご参加お待ちしております。
豊中市で防災の講演します(^^)/ そして最近の近況 [防災・減災シリーズ]
豊中市さんの青少年育成事業の一環として地元ボーイスカウトが主催して行うものです。
詳しくは以下のチラシをご覧ください。
(実際に配布されているチラシに個人情報満載だったため、ちょっと手を加えさせていただきました。)
例えば「地震の時に身を守るために机の下に潜り込め」・・・これは基本は「[×]」です。
(もちろ最後の手段として身を守るために潜り込むことは否定しません。)
なぜ???・・・その答えを知りたい方はぜひともお越しください。
毎朝4時25分に家を出発するのですが、気温は0度を切ることもあります。
毎朝ウェザーニュースでいただいた「ウェザービーコン」で気象状況を観測しながら駅まであるくのですが、気温が「0度」と表示されても「嘘だろう、こんなに寒いんだから氷点下じゃない!?」などと思うことが度々あります。
例えば風速が1m強くなると、体感気温は1度下がります。
日本界隈で緯度1度というと、約111のkmに相当します→100km北に移動すると約1度気温が下がるということですね
ちなみに10月にはUR都市機構さんのイベントで講演を、12月には大手企業さんのグループのイベントで基調講演を、さらに某所で社内向け勉強会で講師をさせていただきました。
ライフプランセミナーのお話しの導入はなんと「防災」に関することでした。
豊かな老後を送るためには、いざという時の災害に添えなければならないというオチです。
皆様のところにもご要望があればお伺いしますので、お気軽にお声がけください。
「男の隠れ家12月号」でも紹介されたので、ご覧になられた方も多いことと思いますが、12月3日に谷保天満宮で開催された旧車祭での写真です。
◆ほおずき市 ◆災害に対する備え・・・追記あり [防災・減災シリーズ]
◆ほおずき市 (再掲)
今年もほおずき市の季節がやってきた。
ほおずき・・・漢字で書くと『鬼灯』と書く。
ほおずきの果実を死者の霊を導く提灯に見立てて、盆棚に飾る風習があることから、『鬼灯』と書くのだろうか?
7月の上旬には日本各地でほおずき市が開かれるが、その中でも有名な浅草寺のほおずき市は、一際多くの人々が詰めかける。
この浅草寺のほおずき市にお参りすると、一日お参りしただけで、なんと四万六千日(しまんろくせんにち)お参りしたのと同じだけのご利益を受けることができるといわれている。四万六千日というと、実に126年を超える。
浅草寺では室町時代から月に1回の『功徳日』を設けて、この日にお参りすると百日分のご利益を頂けるとされてきた。中でも7月10日は特別で、千日分のご利益を頂けることから『千日詣』と呼ばれた。これが江戸も半ばの享保年間になると千日どころか『四万六千日』のご利益を頂けると言われるようになった。
四万六千日は、関西方面では8月10日とするところが多いようだが、関東では7月10日とするところが多い。
一方ほおずき市の始まりは、港区は芝にある愛宕神社の縁日に始まったと言われている。ほおずきは、煎じて飲むと子どもの癇の虫や女性の癪に効くといわれていたことから、縁日でお祓いを受けたほおずきを売るようになった。
愛宕神社の縁日を、浅草観音様の功徳日にあやかって『四万六千日』と呼んでいたが、四万六千日だったら浅草寺だろうということで、浅草寺境内でもほおずき市が開かれるようになり、いつしか愛宕神社より有名になったという。
私もこの御利益を得たいと思い、久しぶりにぶらっと浅草に出かけた。
仲見世から宝蔵門に続く参道にはびっしりほおずきを売る店が立ち並んでいる。店の前では、手ぬぐいを棒に巻いて髪をアップにまとめた頭に載せ、黒い前垂れをしているいなせなお姉さんが両手にほおずきの鉢を持って、行き交う人々に声をかけている。売られている鉢には、青い実が多いが、中には綺麗な橙色に染まった実が付
いていたり、緑から橙色のグラデーションになっている実がついている。子どもの頃は、この実で音を鳴らしたものだ。
そして、一つひとつの鉢には、かわいらしい江戸風鈴が付いていて、夏の風情を盛り立てていた。
『四万六千日』の由来は定かではない。人間の生物学的な寿命は126歳といわれていることが、この『四万六千日』と一緒であることは、単なる偶然とは思えない。
米1升が、米粒4万6000粒あることから、米1升を人間の一生にかけているとも言われている。
何はともあれ、室町時代から続いてきたこの功徳の日『四万六千日』、日本のすばらしい伝統をいつまでも守り伝えたいものだ。
◆水害
今年は九州北部をはじめ各地で大雨による甚大な被害がでた。被災された方々には心からお見舞い申し上げたい。
首都圏においても、一昨年の2015年9月には、鬼怒川の堤防が決壊し甚大な被害が発生したが、すでにその記憶は薄れ、危機意識は継承されていない。
昨年は茨城県常総市で堤防が決壊し、大きな被害がでた。その際人口8万人の常総市で1300人もの人々が自衛隊などのヘリコプターで救助された。
もしこれが東京東部の河川の堤防が決壊した場合はどうなるのだろうか。
内閣府中央防災会議が行った『首都圏の大規模水害における被害想定をご覧いただきたい。
(→http://www.bousai.go.jp/fusuigai/pdf/higaisoutei_gaiyou.pdf)
右上の荒川右岸低地氾濫の被害想定は、北区の赤羽付近で荒川右岸の堤防が決壊したことを想定している。
浸水域には120万人の人々が暮らすが、その人たちをヘリコプターで救助するとなるといったいどれだけの資材と時間がかかるのか・・・
これは余談だが、荒川と隅田川の堤防は、右岸(海に向かって右手が右岸、左手が左岸)と左岸で高さが違うのをご存じだろうか?
実は西側の右岸(都心側)が、東側の左岸より1.5m高くなっているのだ。
つまり、川の水があふれるときは、東側に流れ出して、都心を守るように『設計』されているのである。
荒川左岸の足立区、墨田区、江東区の方々は、より水害にたいしても『そなえ』て欲しいものである。
◆地震
以前からこの場でも「日本は地震の活動期に入っている」という事を述べてきたが、ここにきてさらにその勢いを増している。次の表は、以前にもご紹介した10年毎の震度5弱以上の地震の発生回数を数えたものだ。
すでに今年に入ってから震度5弱が3回、震度5強が3回、合計6回も発生していて、この表のデータを更新するのが忙しいくらいだ。
21世紀に入り、近代日本において未だかつて経験をしたことのない地震の活動期に入っている。
一人でも多くの人に、自分の命を守る、そして家族の命を守る術を身につけて、備えて欲しいものである。
◆7月には神奈川県開成町で町民向けに防災・減災の講演をさせていただく。
また、8月には泉佐野市で2回サバイバルに関する講演をさせていただく。
東京でも9月に23区内の某所で講演させていただく予定だ。詳細が決まり次第、またご案内させていただく。
講演で、「防災力」は「想像力」だとよくお話しをしている。
人間はいざという時に自分の理解を越えた事態に遭遇すると凍り付いてしまい、すぐに行動を起こせる人はいない。
自分がおかれた状況を瞬時に分析し、身を守る行動を起こすには、普段から「この場で地震があったら、あるいは、火災にあったら、あるいは、大雨がふったら、どのような状態におかれるのか」を想像し、それに対してどのような行動をとれば最善なのかをシミュレーションすることが大切だ。
日ごろからそのような訓練をしておくことによって、いざという時に自身の、そして大切な家族の命を守ることができる。
【追記】
右のチラシが3月に実施したものでした。
失礼しました。改めめて、以下に今回のチラシを貼り付けます。
既に定員を上回る申し込みをいただいているようです。
ご興味があれば、「いずみさの女性センター」さんまでお問い合わせください。
2016年ゆく年 2017年くる年 [防災・減災シリーズ]
ゆく年くる年、年をまたぎながら記事を書いています。
2016年は大変お世話になりました。
本来なら皆様のところにお邪魔してそれぞれお礼を述べなければならないところ、こちらから失礼いたします。
おかげ様でこの『東京の坂と橋』も1月1日でまる9年を迎えました。
また、ボーイスカウトのことを書いていてもう一つのブログは、9年と10か月を迎えました・・・・といってもこちらのブログをご存じの方はかなりの少数だとは思いますが。
今一番気になっているのは、気象庁の地震データベースに記録が残る1923年以降、未だかつてない数の地震が頻発している点です。以下気象庁の地震データベースから震度5弱以上の地震を10年ごとに抽出したものです。
期間 | 震度1 | 震度2 | 震度3 | 震度4 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1920年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 49 | 0 | 4 | 0 | 0 | 53 |
1930年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 2 | 0 | 0 | 42 |
1940年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0 | 4 | 0 | 0 | 15 |
1950年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
1960年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 37 | 0 | 0 | 0 | 0 | 37 |
1970年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 0 | 1 | 0 | 0 | 16 |
1980年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 19 | 0 | 1 | 0 | 0 | 20 |
1990年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 35 | 4 | 5 | 0 | 1 | 45 |
2000年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 73 | 29 | 19 | 7 | 1 | 129 |
2010年代 | 0 | 0 | 0 | 0 | 97 | 38 | 12 | 6 | 3 | 156 |
合計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 380 | 71 | 48 | 13 | 5 | 517 |
- 1996年9月以前の震度5、震度6はそれぞれ、震度5弱、震度6弱として扱っています
1990年代までは一番多い年代でも関東大震災のあった1920年代に53回だったのが、2000年代はなんと一気に129回となり、2010年代のわずか7年間で過去の記録を塗り替えて156回を数えることとなりました。
明らかに日本は近代以降最大の地震活動期に入っているといって過言ではありません。
日本に住む以上は、地震は避けては通れないものです。人間には叡智があります。
このまま座して待つのではなく、来るべき時に備えていただきたいものです。
ほとんどの方々が想像を超えた事態に直面すると、何もできず固まってしまい身を守ることもできません。
最近あちこちで防災の講演をさせていただく機会をがありますが、その際申し上げていることは、
災害が起こるまでの防災力は『想像力』
ひとたび災害が発生した後の防災力は『サバイバル力』
です。
以前も申し上げましたが、
正常性バイアス・・・ある程度の異常なことは、正常なものと過小評価してしまう心理
同調性バイアス・・・他の人が行動をおこしていないから、まだ大事腰部だろうという心理
凍り付き症候群・・・理解を超えた未知の事態に遭遇し、何も行動をとれない状態
これらの状況を排除するために、次の『そなえ』が必要となります。
それは、
心のそなえ
行動のそなえ
物のそなえ
です。
まずは、今地震が起こったらどのような状況に置かれるのか、考えることです。
家にいるとき、職場にいるとき、買い物をしているとき、色々な時に考えてみてください。
そして、次にそのような状態に置かれたら、自分はどのような行動をとるべきなのか、色々な方法を考えましょう。
そして最後に、今地震が起こってライフラインが断絶したら、家がつぶれたら何が足りないのか、どうすればよかったのか考えて、家の耐震化、間取りの見直し、様々な必要物資の備蓄をしてください。
意外とよく知られていることが、実はやってはいけないことだったりします。
例えば、東京都の全家庭に配布されたマニュアル本にも『地震があったら机の下に潜り込む』とありますが、これがその代表格でしょう。
もし地震で揺れだしたら、『玄関に行って扉を開け放し、外に出ずに揺れが収まるまでかがんで頭を抱えて丸くなり揺れが収まるのを待つ』が正解です。
万が一行動がとれず身を守らなければならない最後の手段として机の下に潜り込むということはありです。
机の下に潜り込むことが、なぜ危険なことなのかというと、机の下に潜り込んだ結果倒れてきた家具などに閉じ込められてしまいます。また家が倒壊した時にそれに耐えられるような机は普通の家にはありません。
どのような行動をとったらよいのか、何を準備したらいいのか、斯くの如く一人で考えるのは難しいものです。
そんな時にお役に立てたらという思いから、あちらこちらで色々なお話しをさせていただいております。
もしお話しを聞きたいという方がいらっしゃったら、お声がけください。
ご参考になるお話しをさせていただけることと思います。
3月には、再び泉佐野市さんからお声をかけていただき、『サバイバル力』をアップさせるために春休みを利用して親子で学ぶ教室を実施させていただきます。
おやこ防災教室
ボーイスカウト流サバイバル術
~身近にある〇〇を使ってご飯を炊こう!~
お近くの方は、ぜひともご参加ください。
なんと今日は、枕詞に防災のお話しを書いて、先日近代産業文化遺産としての煉瓦建築物についての通説を覆すような発見をしたことを書こうと思っていましたが、これは次回に譲りたいと思います。
最後にその大発見をした近くに『君の名は。』の聖地があったので、そこで撮った写真を加工したものをアップして筆をおくことにしましょう。
皆様方の2017年が幸多き年になることを祈念しております。
2016 BBQ Meeting の最終案内 & 自然災害に対する『そなえ』 [防災・減災シリーズ]
4月11日に富士山麓にJKくんで走りに行って以来、一日も休まずに働き続けてる(--;っっ
次のオフは5月15日に皆さんと楽しむBBQ!!
(今日掲載している写真は富士山麓を走り回った時に撮ってもらったものをトリミングしています)
ということで、再度BBQの詳細についてお知らせします。
◆日 時 5月15日日曜日 午前11時~午後15時くらいには解散予定
◆場 所 京王線高幡不動近くの「ふれあい橋」近辺
(場所は次のリンクの記事を参考にしてください。
⇒会場までの案内記事 )
◆費 用 大人1000円(前回1500円とご案内しましたが、ほぼ人数も確定したので、この一昨年以前と同様とします。)
◆その他 飲み物は、各自飲みたいものをご持参ください。
「当日時間が空いたからぶらっと参加してみようかな」という方、大歓迎です。
今までのメインディッシュは、駅員3オリジナルの『豚ばら肉の味噌釜』、『スタッフドチキン』、『ローストビーフ』等々、毎年作りこんできましたが、今年は駅員3オリジナル『厚切り豚ロースの山椒揚げ』です。
時々新宿のシーアンでオフ会をさせていただいておりますが、その時出てくる『茄子の山椒揚げ』があまりにも美味しく、なんとか自宅で再現できないかと、試行錯誤している中で、ふと閃いて作ったのが、『豚ロースの山椒揚げ』です。
『茄子の山椒揚げ』のおいしさを知っているみなさん、これは期待できるでしょう(^-^)/
今のところ参加表明いただいている方々は、次のとおりです。
えーちゃんさん
キムチさん
ちょいのりさん
パラソルペインさん
美美さん
よーちゃんさん
よーちゃんさんのお友達A
よーちゃんさんのお友達B
Falconさん
ken_jpさん
kinkinさん
kiyoさん
haba-tanさん
suzuran6さん
YUTAじいさん
駅員3
さて、以前角川書店がやっている小説投稿サイトの「カクヨム」に以前ブログに掲載していた『学生街の四季』を改めてアップし直していることはお知らせしたとおりです。
あまり反響がぱっとしないので、ついに『エッセイ・ノンフィクション部門』に『東京の坂と橋』をアップし始めました。
今までブログにアップした坂や橋の話しは、写真をアップしてその説明をするような形でしたが、『カクヨム』サイトでは写真がアップ出来ないことから、文章でどこまで描けるか無謀な挑戦をしています。
まあ、文章を書く上で、いい勉強になっていると思います。
しかしながら読者の皆さまの評価は厳しく、一時『週間ランキング』が20位までいったものの、最近は鳴かず飛ばずです。よろしかったら、ちょっと覗いてみて感想などいただけると、励みになります。
さてさて本来今日は地震の話しをアップするつもりでおりましたが、前置きが長くなってしまいました。
そこで要点のみ。
災害に対しては、
心のそなえ
行動のそなえ
物のそなえ
をすることにより自らの命を守り、家族の命を守ることができる。というものです。
具体的に、「何から取り組んだらよいのかわからない」という方も多いことでしょう。まずは、何をしなければいけないのか、箇条書きにして書き出しましょう。
例えば、
発災時の家族との連絡方法
避難場所の確認
家の中の考えられる危険の確認と対策
水・食料の備蓄
等々・・・
そして、書き出した項目について、
今すぐに出来る事
時間をかけて取り組むもの
お金をかけて取り組むもの
に分類して、計画的に取り組むことが必要です。
東京にお住いの方で、「首都直下地震の被害想定で最悪のケースにおいては死者は2万3千人にも及ぶ」と聞いても、大多数の方は、自分がその2万3千分の1になる可能性があるとは思わないことでしょう。
地震に対する備えは必要であることは理解していても、「自分だけは大丈夫」とか「まだすぐにやらなくても大丈夫」という状態(認知的不協和といいます)を排して、ぜひともご自身の、そして家族の命を守る手立てを尽くしてほしいと、切に願うものです。
5月27日は大阪で企業の防災・減災個別相談会を実施させていただくことになりました。
すでに数社予約を頂いております。
その他、自治体さん、法人会さん等からセミナー開催の引き合いを頂いております。
皆様のところでもそんなニーズがあればお声掛けいただければ、おじゃましてお話しさせていただきます。
最後に、日本全体が明らかに地震などの地殻変動の活動期に入ってきたことは、誰もが実感していることと思います。
しかしながら、万が一の自然災害を人の手で防ぐことはできません。
でも、被害を最小限に抑えて自らの、そして大切な人の命を守ることはできます。
ぜひとも、『そなえ』が未だの方は、今日から取り組んでいただきたいものです。
防災力アップ講座のご報告【追記】ボイラーについて [防災・減災シリーズ]
【追記】アップした記事を見ていて、ボイラーについて気が付いたことについて、最後に追記しました。
もう4か月も前の話しをアップして今さらですが、記事で泉佐野での講演を告知しましたので、そのご報告はさせていただかないといけませんね。
7月10日に神戸のある企業の幹部社員向けの防災の講演をさせていただいたのちに、桜ノ宮で煉瓦構造物を観て回ったことは、前々回までの記事にアップさせていただきました。
すっかり日が暮れるまで桜ノ宮で煉瓦を探訪した後は電車を乗り継いで、われらがブロガーの星「hatumi30331さん」の地元泉佐野へと向かいました。
hatumi30331さんの当日の記事は次のリンクからご覧ください。
⇒http://hatumi30331hituji.blog.so-net.ne.jp/2015-07-13
翌日ホテルのロビーで泉佐野市女性センターのIさん、hatumi30331さんと待ち合わせると、会場へGoo !!!会場は地元の方をはじめ、われらがソネットのブロガーさんも駆けつけてくださり、30名近い参加者の方が集まり開演です。次の写真はhatumiさんの記事から勝手に流用させていただきました。
事後承諾(^_-)/
駆けつけてくださったブロガーさんは、神戸からふぢたしょうこさん、奈良から裏・市長さん、泉大津のまりっぺさんです。
前半では、阪神淡路大震災の記憶も少しづつ薄れていく中、関西においては南海トラフ巨大地震の発生が危惧されており、どのような備えをしたらよいのかをお話しさせていただきました。
後半ではhatumi30331さんとの対談形式で「男女共同参画による防災・減災への取組み」を中心にお話しをさせていただき、あっという間に終りの時間を迎えることとなりました。
いやー、参加者の皆さん、非常にご熱心に聴いていただき、色々な質問も飛び出して、実りのある講演になったのではないでしょうか。
その後静岡から駆けつけてくれた風来鶏さんも加わり、会場となった生涯学習センターに併設されているレストランでワイワイガヤガヤ昼食タイムです。
その後皆さんでなんと熊取町の煉瓦館へ移動。
こんな味のある木造の建物がありましたが・・・もちろん煉瓦、煉瓦、煉瓦!!!!!!!
ここは昭和初期に建設された綿布工場を保存再生したもので、レンガ壁は建設当時のものをそのまま活かして、展示保存されています。
隅から隅まで望遠レンズで煉瓦の刻印探しをしましたがね残念ながら見つからず・・・ここの施設の学芸員の方に「煉瓦の刻印が露出していてみられるところはありませんか?」と伺いましたが、残念ながら「刻印がみられるところはありません。」とのご返事でした。
ただ、「以前発掘した煉瓦の中に『大阪窯業』の刻印を目にしたことがある。」とのお話しをいただきました。
この目で見たかったなぁ・・・ここでもう一つ目を引いたものが、芝生の中庭に展示されていた『ランカシャーボイラー』です。
昭和初期に設置させたというボイラー・・・これとそっくりのものを以前アップさせていただいたことがあり、断然興味が湧いてきました。
子供の顔に見えませんか(^^)/
これは炉筒ボイラーと言います。横倒しにした大きな円筒(水缶)の中に水を満たし、目の部分の炉筒の中で燃焼させることにより、水を温め温水、あるいは蒸気を供給するものです。構造が簡単で整備が楽である反面、熱効率が悪く今では使われていない形式です。
炉筒が1つのものを『コルニッシュボイラー』と言い、上の写真のように炉筒が二つあるものを『ランカシャーボイラー』と呼ばれています。
一般的に熱効率を上げるため、水缶は煉瓦で埋め尽くされているはずですが、残念ながら煉瓦が残っているのは頭とお尻のみとなっています。次の写真は以前アップしたものですが、崩れているとはいえ、煉瓦でおおわれている様子はお判りのことと思います。
煉瓦から掘り出される前の状態であれば、ひょっとすると刻印が確認できたかもしれませんね。以前アップしたランカシャーボイラーは以下のリンクからご覧ください。
これは東京は稲城市にある日本陸軍多摩陸軍火薬製造所にあったボイラーで、ここと同じく昭和初期に築造されたものです。ランカシャーボイラーが二連に連なっていますね!
終戦後は米軍に接収され、現在も返還されていないため、通常立ち入ることはできません。
火薬工場でしたから熱源は水蒸気で、個々の他もう取り壊されてしまいましたが、もう一か所にボイラーが設置され、広大な工場内に水蒸気をめぐらしていました。
この後、煉瓦建築物と隣接する素晴らしい古民家を拝見させていただきました。
そして泉佐野駅へと戻ると、hatumi30331さんが子供の頃から遊び場にしていた泉佐野市内の面白風景を訪ねて町探索!!
途中かき氷を食べたりして、楽しんだ後は、さらに東京から駆けつけたAちゃんさんはじめ関西の多くのブロガーさんが集まって大宴会へと流れ込むのでした。
さてさて、折角関西に来たのですから、旅はこれだけで終わりではありません。
翌日は東海道線の煉瓦を訪ね歩きながら琵琶湖へと向かい、琵琶湖から京都まで琵琶湖疏水の踏破へと向かったのでした。
その際には関西在住のすーさん、路渡カッパさんにも大変お世話になりました(^^)
そのお話しはまた後日(^_-)/
さらに和泉佐野市とのご縁は、これだけではありませんでした。
8月半ばに数日間、泉佐野のホテルに宿をとっての関空勤務がありましたが、その時の面白いお話しは・・・ほとぼりが冷めたら、アップしますか(^^)
【追記 ボイラーについて】
アップした記事を読み返していて、ちょっと気になったことを書き加えたいと思います。
熊取煉瓦館のボイラーと、比較でアップした日本陸軍火工廠多摩火薬製造所のボイラーをアップしましたが、改めて見比べてみると、あまりの類似性に驚きました。
次の写真は、右が熊取煉瓦館の顔、左が多摩火薬製造所の顔です。
他の写真も含めて検証してみると、煉瓦の積んだ段数が4段ほど左の多摩のものの方が多いので、一回り大きいものと思われますが、リベットの打ち方など、多くの共通点があるように見受けられます。
いずれも昭和初期に築造されたことを考えると、泉佐野市と私の住む多摩地域の縁を感じてしまいます。
地震予知はできるのか? ~認知的不協和からの脱出~ [防災・減災シリーズ]
相変わらずなかなか皆様のところに訪問できず、大変申し訳ありません。
今日は先週某所で30分の講演をさせていただいた内容をアップします。
先日アップした記事と一部重複しますが、ご容赦ください。
地震予知とは、気象庁の定義によれば
1 地震の起こる場所
2 地震の起こる時間
3 地震の大きさ
この3つの要素を精度よく限定して予測することです。
× 日本の内陸部で、1年以内に、M5の地震が起きる
・・・これではあいまい過ぎて、予知になっていません。
○ 東京で、1週間以内に、M6~7の地震が発生する
・・・このように限定されている必要性あります。
それでは、このような精緻な地震の予知が可能なのでしょうか?
以下、気象庁のHPより引用します。
・・・時を限定するためには、地震の予測される地域で科学的な観測が十分に行われ、常時監視体制が整っていることが欠かせません。そのような体制が整っていて予知のできる可能性があるのは、現在のところ(場所)駿河湾付近からその沖合いを震源とする、(大きさ)マグニチュード8クラスのいわゆる「東海地震」だけです。それ以外の地震については直前に予知できるほど現在の科学技術が進んでいません。・・・
東海地震予知の鍵となる前兆現象は、前兆すべりと考えられています。前兆すべりとは、震源域(東海地震の場合、プレート境界の強く固着している領域)の一部が地震の発生前に剥がれ、ゆっくりと滑り動き始めるとされる現象です。
気象庁は、東海地域に設置した歪計(ひずみけい)で前兆すべりをとらえようとしています。
・・・逆に、このような前兆すべりがとらえられない場合(前兆すべりの規模が小さすぎた、前兆すべりが沖合で発生した等、観測網でとらえられなかった場合。前兆すべりが生じるとする考え方が誤りであった場合。)や前兆すべりの進行があまりにも急激で時間的に余裕がない場合には、残念ながら情報発表がないまま地震発生に至ることになります。
気象庁は、「予知できる地震は東海地震のみ」言い切っています。
過去東海地震は、東南海地震、南海地震と連動して起ってきました。
この連動した地震を南海トラフ巨大地震といいます。
過去、東南海と南海が連動し、東海地震が発生しなかったのは歴史上2回のみです。
加えて、東海地震が単独で発生したことは、歴史上ありません。
東海地震が最後に発生したのは1854年で、それ以来百数十年、発生していません。
一方1944年~1946年にかけて発生した東南海、南海地震の時には、東海地震は発生せずに現代に至っています。
地震歴史学者のI氏はこの点に注目して、1976年に「大規模な地震が切迫している」と発表し、1978年に大規模地震対策特別措置法が施行されるきっかけを作りました。
それでは、東日本大震災は予知できていたのでしょうか?
次の二つの図に注目してください。
◆左のスライド 文部科学省地震調査研究推進本部
2010年地震調査委員会発表 全国地震予測地図
これによると三陸沖では数パーセント以内の黄色からオレンジ色であることから、東日本大震災を予知できていないと考えられます。
今の地震予知の手法は、M6クラスの地震の起きていない空白域を探し出して、次の起こる地震の場所を推測する手法で、1960年代に東大名誉教授の茂木先生が確立したのです。
◆右のスライド 木村政昭琉球大学名誉教授(海洋地質学)が2007年の太平洋アジア学術会議で発表した地震予測地図です。
赤丸に注目していただくと、2007年±3年でマグニチュード8+となっています。当時M9という概念がなかったことから、「+」というのはのM8を大きく超える超巨大地震が発生する予測と考えられます。
予測レンジから数か月の遅れで、東日本大震災が発生したことは周知の事実です。
木村先生の予知手法は、空白域の中に小さな地震が活発化するところがあり、それが大地震につながると考えています。これは先行すべりであり、これを『地震の目』と称して、地震の目のある位置に地震が発生するというのが、木村先生の理論です。
地震と噴火はプレートの移動によって発生するものです。
プレートとは地球の表面を覆う固い岩盤 地球内部のマントルの対流にのって動くことを『プレートテクニクス』といいます。
日本は、4つの大陸プレート(ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート)が重なり合う、世界的にみて非常に珍しい場所です。
このように地下構造が複雑なため、活火山が多く、地震が多発するのは普通の事。
だからこそ地震が多くて当たり前、日本に暮らす以上、火山や地震とうまく付き合っていかなければなりません。
プレートがぶつかり合う境界で噴火や地震が起こりやすなっています。
地震は、プレートが沈み込むことによってもう一方のプレートを引きずり込み、ひずみが耐え切れなくなると元に戻ろうとして地震が起こります。
噴火は、プレートが移動してマグマだまりが押されてマグマが上に逃げ道を見出して噴火します。
地震が多ければ噴火は多く、噴火が多ければ地震も多くなります。
2013年3月に出版された木村政昭先生著『東海地震も関東地震も起きない』に記された関東周辺の火山噴火予知では、関東・東海地方で三ケ所の火山が噴火すると記されています。
浅間山・・・本年噴火
そして富士山!!!
木村氏は、富士山が2011年±4年に噴火するとしています。
西ノ島では2011年から活発な噴火が続き、昨年8月には阿蘇山が噴火警戒レベルが1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げられ、9月の木曽御嶽山が噴火しました。
今年に入ると、箱根の大涌谷で噴火警戒レベルが1から2に引き上げられ、口永良部島が大きな噴火をしています。
震度5弱以上の地震が昨年は全国で9回。今年は2月の徳島県南部の震度5強に始まって、5月30日の小笠原を震源とする震度5強の地震まで既に6回を数え、昨年のペースを超える勢いで発生しています。
次の表は、以前にもアップしましたが、気象庁の地震のデータから震度5弱以上の地震の回数を、10年ごとにまとめたものです。
1920年代から1990年代までは、それぞれの10年間で4回から多くて53回で推移してきています。
この間の10年ラップの平均をとると22回となります。一方2000年代の10年間では1990年代の45回を倍以上上回って129回を数え、2010年代は現在まで、わずか6年間で120回にもなっています。
以上のことからここ十数年、日本における地震活動は活発化してきたといえるでしょう。
これを読んでいる皆さんは、地震に対する備えが必要だということは、十分お判りのことと思います。
地震に対する備えが必要だということを知りながら、十分に備えられていない・・・これは問題です。
「いますぐは起こらないだろう。」、あるいは、「我が社、我が家、そして自分は大丈夫だろう。」と都合のいいように解釈して、矛盾する事象を心理的に緩和してしまっていることが主要因と考えられます。このような状態を、心理学では『認知的不協和状態』といいます。
首都直下地震の被害想定で「死者数は2万3千人に上る」と書かれていても、多くの方は、自分がその2万3千分の1になる可能性があるとは思わないことでしょう。
不安、心配を先送りして束の間の心の平穏を得るよりも、こういった被害想定を、我が身に起こることと感じて、少しづつでも備えをすることにより満足感を得る方が、よほどいいことに違いありません。
1981年10月31日午後9時3分頃、神奈川県平塚市の街頭に設置された同報無線(防災無線)のスピーカーから突然「野ばら」のメロディーが流れた後、「内閣総理大臣が大規模地震の警戒宣言を発令した。」と告げました。
いよいよ東海地震の警戒宣言発令か・・・これは送信装置をうっかり作動させてしまった誤報でした。
このメッセージを聞いた、あるいは人づてに聞いたという市民は、当時の平塚市民21万8千人のうち、20.1%の約4万人でした。
そのうちこの警戒宣言を信じた人はたった3.9%の1560人、半信半疑の人が10.0%の約4千人、残りの約3万4千人強(86.1%)の市民は、まったく無視したか、信じませんでした。
もし本当に東海地震が発生していたら、折角の防災無線が役に立たず、とんでもない被害を被ったことでしょう。
人間は、予期せぬ異常事態から心を守り平静を保つために、ある程度の異常なことは、正常なものと過小評価してしまうという心の働きがあります。
これは『正常性バイアス』と呼ばれる心理です。
2003年2月18日午前9時13分、韓国大邸市地下鉄中央路駅で車両が放火され、約200人の方が亡くなるという事件が発生しました。
この時報道された写真の中に、煙が充満しつつある地下鉄車内で、シートに腰掛け避難しない人たちが写っています。
これは正常性バイアスに加えて、「他の人が避難しないから大丈夫だろう。」と周囲の人に合わせることで安心を得ようとする『同調性バイアス』が働いたことから避難せず、逃げ遅れてしまったと考えられます。
また、恐怖のあまり凍り付いて動けなくなった『凍り付き症候群』の人もいたことでしょう。
人間の心理には、こういった動きがあるということを知るだけで、いざという時の行動が変わってきます。
『正常スイッチ』から『異常スイッチ』に心を切り替えるのは、日頃からの防災訓練です。 防災訓練により、心と身体にイメージさせる・・・条件反射できるようになることが大切です。
訓練を積むことにより、本番でも訓練として対応できるようになり、凍り付き症候群を排除することができます。
南海トラフ巨大地震の最大の特徴は、広範囲にとてつもなく大きな津波が押し寄せる、場所によっては地震発生からわずか数分で津波が到達すると予測しています。
被害想定の最悪のシナリオでは、津波による死者は23万人にも上るというのは前述のとおりですが、日頃から訓練してイメージできていれば、直ちに避難行動をとることができれば、結果死者は4万6千人まで80%減らすことにつながるとも被害想定では指摘しています。
災害には次の3つの『そなえ』が必要となります。
a 心のそなえ
b 行動のそなえ
c 物のそなえ
この3つを備えることにより、発災時自らが要救助者になってしまうことを回避し、共助に携わることができるようになります。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生すると、広域が被災地となるため、公助はあてになりません。
公助の体制が整うまで1週間程度は、自助と共助で、周囲の人と助け合って生き延びなければなりません。
◆防災力アップ講座 & ◆近況♫ [防災・減災シリーズ]
皆様方のところに、なかなか思うようにお邪魔できず、大変申し訳ありません。
毎日少しづつではありますが、回らせていただいております。
5月25日には埼玉県北部を震源とする震度5弱の地震(M5.5)が、5月30日には小笠原での未だかつてないような深いところ(震度682km)での巨大地震が発生し震度5強(M8.1)が、6月に入ると4日に網走で震度5弱(M5.0)の地震が起きるなど、今年に入ってから、すでに震度5強の地震が4回、震度5弱の地震が3回も起きています。
以下の地震の回数は、気象庁のデータベースから震度5弱以上の地震の回数を数えたものです。
1920年代から1990年代までは、平均すると10年間に26.3回しかありませんが、2000年代には129回、そして2010年から2015年までの5年間では、2000年代の129回をわずか5年で追い抜く勢いです。
期 間 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
1920年代 | 29 | 0 | 3 | 0 | 0 | 32 |
1930年代 | 40 | 0 | 2 | 0 | 0 | 42 |
1940年代 | 11 | 0 | 4 | 0 | 0 | 15 |
1950年代 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
1960年代 | 37 | 0 | 0 | 0 | 0 | 37 |
1970年代 | 15 | 0 | 1 | 0 | 0 | 16 |
1980年代 | 19 | 0 | 1 | 0 | 0 | 20 |
1990年代 | 35 | 4 | 5 | 0 | 1 | 45 |
2000年代 | 73 | 29 | 19 | 7 | 1 | 129 |
2010年代 | 77 | 32 | 6 | 4 | 1 | 120 |
合 計 | 340 | 65 | 41 | 11 | 3 | 460 |
さてさてそんな中、hatumi30331さんもアップされていますが、7月11日土曜日に、泉佐野市で防災の講演をさせていただきます。
約1時間ほど講演させていただいた後、『徹子の部屋』ならぬ『hatumi33031の部屋』ということで小一時間対談形式でお話しさせていただきます。
お近くの方も、お近くで無い方も是非ご参加いただき、防災・減災について考えていただく機会を持っていただければ幸いです。参加してみようと思う方は、上記パンフレットに記載のいずみさの女性センターさんまでお申込みください。
あっ、もちろん男性の参加もOKですよ!!
お土産付のようですから、それだけでも参加する価値はありかと(^^;
現在『防災・減災』をテーマとした本を執筆中ですが、過去の地震から学ぶべきことを考えようと、気象庁のデータ(1923年以降しかありません)以前の地震も踏まえて内容を分析するためにこんな本を買いました。
詳細は、改めて分析し執筆中の本に書かせていただきたいと思います。
もちろん私は地震学者ではありませんから、過去のデータを分析して、何が見えてくるのかということについて触れたいと考えています。
秋にはワンコイン(500円)程度で買える本が出来上がると思いますので、その際にはぜひとも皆様ご購入くださいね(^_-)/
毎日ドタバタしていると、いい発想は生まれてきません。たまには息抜きも必要と、撮り鉄三昧させていただきました。
最近魚眼にはまっているため、無謀にも魚眼で流し撮りしたらどうなるかと挑戦してみたのが、次の写真です。
6月7日日曜日は、会議がありましたが、M38くんで移動です。
実にこの季節は気持ちいい(^^)♫
次の一枚は、iphoneでの撮影です。
夕方に会議が終わり、珍しく明るいうちに帰宅することができました。
家の庭にはグミの実が鈴なり!!
ちょっと風があってなかなか静止してくれず、撮影に難儀しましたが、ゼリーのようなグミの実が撮れたかな(^^)/
防災・減災講座 [防災・減災シリーズ]
ここのところ忙しさが増して、ほとんど皆様方のところへの訪問もままならない状態となりました。
毎日少しづつご訪問させていただいておりくますが、なかなかお邪魔できない点、お許しください。
さて、5月にあるところのロータリークラブさんからお声がけいただき、万が一の際の『事業継続計画(BCP)』について講演させていただくこととなりました。
また7月には神戸のある企業で幹部社員80人を対象とした『防災とコンプライアンス』について講演をさせていただきます。
さらに7月までに防災に関する100ページ程度の小冊子を執筆させていただくこととなりました。
出版は秋になると思います(おそらく値段は数百円と非常に安価なものになる予定です)。
出来上がりましたらご案内申し上げますので、ぜひともお買い求めください。
そんな中、hatumi30331さんの記事ですでにご存じの方が多いことと思いますが、7月に泉佐野市で以下の防災の講演をさせていただくこととなりました。
お時間のある方は、ぜひともご参集ください。
◆防災力アップ講座
~だれでもできる防災・減災の工夫~
地震をはじめとする災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。
その時、あなたはどうしますか?
ボーイスカウトのリーダーを長年経験した講師が、身近にあるモノを利用して窮地を乗り切る工夫をお話しします。(災害用非常食のおみやげ付)
日 時: 7月11日(土)10時~12時
場 所: レイクアルスタープラザ・カワサキ(泉佐野市立)生涯学習センター
定 員: 20人(先着順)
一時保育: 1歳児~就学前まで。申込み時にお伝えください。
(希望者は、7/3(金)までにお申し出ください。)
※受講料無料
申込・問合せ 6月2日(火)以降に電話でいずみさの女性センター【電話072-469-7125】へ。
◆BBQミーティングのお知らせ(再掲)
日 時: 5月9日午前11時より
場 所: 京王線高幡不動から徒歩数分のふれあい橋の下で行います。
参加費 : 1500円・・・昨年までは1000円だったのですが・・・でいいでしょうか?
皆様には交通費をかけて遠くから来られることを考えて、できるだけお安くと思っているのですが(^^
今までのBBQでは
第1回のメインディッシュは豚ばら肉のブロックを味噌釜にした逸品 (駅員3のオリジナルです)
第2回のメインディッシュは豪華にも牛のブロックでローストビーフ
第3回のメインディッシュは鶏を丸ごと一匹使ったスタッフドチキン
が大好評でした。
『豚⇒牛⇒鶏』ときたので、今年は何にしようかと思案しましたが、今からあるものを手に入れようと画策中であります。
乞うご期待!!
◆最後に写真を・・・
何も写真が無いのは寂しいので、先日お墓参りに出かけた際の写真を羅列します。
まるで桃源郷のようですね。
空が青空でなかったことが残念です。
空の色が変われば、また雰囲気もグッと違ったことでしょう。
地震に対する備え4 電話 [防災・減災シリーズ]
ここのところ非常に忙しく、多くの方にniceやコメントを頂きながら一日に数件しか訪問できない日が続いています。
そんな中、更新するのもちょっと心苦しいのですが、一人でも多くの方に『災害に対する備え』をしていただきたく、筆を執りました。
◆今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率
12月19日に地震調査研究推進本部(地震対策特別祖措置法によって設立された機関で文部科学省所管)は、『全国地震動予測地図2014年版』を発表しました。
大変ショッキングな内容だと思うのですが、新聞の一面には載りましたが、あまり大きく取り上げている報道機関はありませんでしたね。
日本の国土を250mのメッシュ地図で、それぞれのマス毎に震度6弱以上の揺れが発生する確率を示しており、皆さんのご自宅、勤務先などピンポイントで確認することが出来ます。
この地図をアップしている『J-SHIS 地震ハザードステーション』は以下のリンクからご覧になれます。
⇒http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/
『震度6弱』の揺れは、立っていることが困難で、固定していない家具はほとんど移動、あるいは倒れてしまい、耐震性の低い建物は倒壊してしまう危険性のある規模です。
新聞の報道では、全国都道府県所在地のある市庁舎(東京都の場合は新宿の都庁)の位置の発生する確率を上げていました。
ちなみに東京が前回比+19.8ポイントの45.8%、横浜は+11.9ポイントの78.1%となっています。
この結果からみてわかることは、「日本のどこかで、震度6弱以上の地震が、いつ起こってもおかしくない」ということです。
是非とも皆さんこの状況に危機感を持っていただいて、その危機感に対して皆さん一人ひとりが行動を起こしていただきたいものです。
この報告書は237頁に及ぶもので、現在内容を精査中ですので、解説は改めて行いたいと思います。
◆被災時の連絡手段としての電話
最近大雪で孤立した人々と電話連絡が取れないという問題が発生したことは、記憶に新しいことと思います。
連絡が取れなかった原因は、電話回線がIP電話で、大雪により停電になったことから、電話機が機能しなかったことによるものでしたね。
電話回線には大まかなイメージとして次の3種類のものがあります。
①アナログ回線
明治時代に電話が導入されて以来の『電話線』で、ダイヤル式、プッシュ式ともこのアナログ回線を使っています。
この電話線には架線電圧48ボルト(42ボルト~53ボルト)がかかっているため、電気が停電になっても電話回線に支障がなければ通話できます。
②デジタル回線(ISDN)
デジタル回線は、信号が「0」と「1」のデジタル信号で送られるもので、架線電圧は60ボルトあります。
ADSLはタイプ1とタイプ2があり、タイプ1は①のアナログ回線にデータ信号を重畳しただけです。
タイプ2はアナログ回線とは別に専用回線を引いたもので架線電圧は0ボルト、音声通話はできません。
③光ファイバー
光ファイバーは、ケーブルの中を光の点滅で音声やデータを送るものです。
次にIP電話といってもその利用する回線によって数種類あります。
アナログ回線を使うもの、デジタル回線を使うもの光ファイバーを使うもの、ケーブルテレビの回線を使うものなどです。
何れもモデムやルーターを介して通信を行っているため、停電すると電源が入らず通信できなくなってしまいます。
IP電話のメリットは通話料が安いということでしょう。
デメリットは、
停電したら使えない
災害時優先の扱いはない(もっともアナログ回線だったとしても一般家庭に優先権は与えられませんが。)
一部の事業者から110番、119番、フリーダイヤルにつながらない
などがあげられます。
一方アナログ回線は、停電しても電話のシステム自体に問題なければ、使用することが出来ます。
まずはご自宅にある電話が、どのタイプのものなのか、そしてアナログ回線の場合電話機が停電の時に使用可能な仕様になっているかどうかを確認してください。
私の家の回線は、もちろん①のアナログ回線を使用しており、コードレスフォンを使用していますが、実は4号電話機(電話線をモジュラージャックに変換しているので、今の電話機と同じ感覚で使用できます。)をバックアップに使用しています。
皆様もぜひとも停電でも使用できるアナログ回線と電話機を準備されることをおすすめします。
以前私の電話コレクションをアップしたことがありましたが、デルビル磁石式電話機以外は使用可能な状態です。
よろしければ以下のリンクからご覧ください。
(ここにアップした以外にも数台コレクションがあります。)
さて、この記事を読んでいるほとんどのみなさんが『3.11東日本大震災』の時に電話がつながらず、大切な人と連絡がなかなか取れない状況を経験したことと思います。
大震災が発生した時は、帰宅難民になる人を少しでも減らして社会的負担を軽くするとともに、混雑、混乱による二次災害を防止するため、勤務先等に混乱が収まるまでとどまるように、東京都をはじめ多くの自治体は条例で規制しています。
安心して勤務先にとどまる為には、大切な人々の安否が確認できることが大前提ですね。
そのために、あらかじめ家族で連絡を取り合う方法を決めておくことが肝要です。
たとえば災害伝言ダイヤル等を利用して、連絡することも一法です。
しかし一つの方法だけでなく、いくつかの方法を決めておくことが、より安否の確認をしやすくします。
災害時は、緊急を要する電話が『災害時優先電話』となり、一般の電話は発信制限がかかります。
優先権をもつのは、電気通信事業法・電気通信事業法施行規則・事業用電気通信設備規則により総務大臣が指定するもので、『警察、消防』などのほか『公衆電話』もこの扱いを受けます。
下の図をご覧ください。
実はこの発信制限は、被災地内での通話、被災地外から被災地内にかける通話に発信制限がかかりますが、被災地から被災地外にかける電話には発信制限がかかりません。
電話が輻輳(集中)して繋がり辛いことはありますが、被災地内から被災地外にかける通話は発信制限がかからないため、比較的つながりやすい状況となります。
そこで、遠くの親戚、友人と『災害協定』を結び、どちらかが被災したときは、情報拠点として活用するよう取り決めておくことが、安否確認の手段として有効なものとなります。
万が一の時は、家族がそれぞれが情報拠点に連絡をして、現状・・・今どこにいて、どういう状況なのか等を報告すれば、他の家族の安否を確認することができます。
自然災害を避けることはできません。
またいつ来るかも予測できません。
しかし、その災害に準備をすることにより、少しでもダメージを軽くすることはできます。
一人でも多くの方に万が一のときの準備をしていただき、被害を最小限にとどめたいものです。
地震に対する備え3 トイレットペーパー [防災・減災シリーズ]
ご訪問いただきniceをいただいた皆様のところを回りきらないうちに、記事をアップさせていただきました。本当に申し訳ありません。
暫くは週二回程度での更新も出来るかなと思います。
◆近況
皆様にかねてよりご紹介していました考古学ジャーナル12月号が発売されました。
ほぼまるまる一冊が『煉瓦』の特集です。その稿建てをご紹介すると
東京における煉瓦と考古学
鉄道と煉瓦 ―日野煉瓦にみる近代史―
八王子における煉瓦製造工場の建設
東京における耐火煉瓦の基礎的考察
明治時代の煉瓦成形技法について
煉瓦観察の実際
となっています。この最後の稿の執筆をさせていただきました。
煉瓦好きでなくとも「古いもの好き」であればお楽しみいただけることと思います。
ぜひとも大きな書店、大きな図書館、博物館等に置いてあることと思いますので、見かけたらご一読ください。
今週末の土日、『2014 浪花食い倒れツアー』に行ってまいります。
さぁて何人のブロガーさんが集うのか、今からドキドキわくわく(^^)
◆地震に対する備え
ようやく今日の本題です。
昨年12月に取りまとめられた『首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)』では、万が一の時のために水と食料を「最低3日分、推奨7日分の水・食料等の備蓄(同報告書42ページ)」をするように求めています。
その後本年5月に発表された『南海トラフ巨大地震対策について(最終報告)』では「被災地域では、発災直後は特に行政からの支援の手が行き届かないことから、まず地域で自活するという備えが必要であり、食料や飲料水、乾電池、携帯電話の電池充電器、カセットコンロ、簡易トイレ等の家庭備蓄を1週間分以上確保する(同報告書6ページ)」と述べられており、従来推奨とされていた7日分の備蓄を具体的な項目をあげて求めています。
さて、備蓄しておくと非常に役立つものに次のようなものがあります。
ぜひ備蓄品に加えておいてください。
◆サランラップ
ロープにする・・・撚って三つ編み、四つ編み、鎖結びにすることで強度がでる
食器にかぶせて料理を盛ると、食器が汚れず、洗う必要がない
身体に巻きつけて保温する
◆レジ袋
荷物の運搬、場合によっては水の運搬にも利用できる
三角巾にする・・・細長くおりたたんで、たたみ三角巾として用いる
靴の上にかぶせて履き、長靴代わり
◆ストッキング
包帯の代わり・・・傷口にガーゼなどをあてた上にかぶせる
防寒対策
ヒモ代わり
◆雑 誌
ヘルメット代わり・・・開いて頭の上に載せ、長袖のシャツでほおかぶりする
◆新聞紙
身体に巻きつけて、防寒対策
◆45リットル以上の大きなゴミ袋
以前にもアップしましたが、ゴミ袋の底を上に置いて、絵のように赤い部分を切るとポンチョと防寒着になります。
Aのポンチョは前身頃から雨が吹き込んでくるので、Bの防寒着とあわせると雨対策は万全です。
A
B
いろいろと書きましだか、実は今日ここに書きたかったことは次の点です!!
南海トラフ巨大地震の最終報告書で述べられた具体的な品目にもあげられなかったもので、非常に重要かつ有用なものが一つあります。
そしてそれはぜひとも一週間分と言わず、一か月分備蓄して欲しいのです。
それは・・・・トイレットペーパーです。
東日本大震災の折、スーパーなどから食料品とともにトイレットペーパーが姿を消したことは記憶に新しいことと思います。
そのトイレットペパーの国内生産の4割が静岡県に集中し、さらに関東に限るとそのシェアの7割から8割を占めるといわれています。
万が一東海大地震が発生し、静岡県に被害が出たとすると、被災地域外のペーパータオルを作るラインなどをトイレットペーパーの増産にあてるなどして、供給量が被災前に戻るのに一か月程度かかることから、「一か月分」なのです。
トイレットペーパーは、水に溶けやすいという点が使い方によっては弱点にもなりますが、非常にいろいろな使い方のできる素晴らしいアイテムです。ぜひとも備蓄品のリストの水、食料品の次にアップして、一か月分の備蓄をしてください。
◆お知らせ
最近同じ車のクラブのメンバーで親しくさせていただいている方がアメブロで記事を書いてらっしゃいますので、よろしかったらお立ち寄りください。
地震に対する備え2 [防災・減災シリーズ]
23日日曜日、連休の中日はボーイスカウト埼玉県連盟のお招きで、ボーイスカウト、ベンチャースカウト、隊指導者の皆様に防災・減災のお話しをさせていただきました。
参加者のディスカッションを含めて約2時間30分、真剣にお話しを聞いていただきました。
おりしも22日土曜日の22時過ぎに長野県北部を震源とする地震があったばかりで、みなさん真剣なまなざしで聞いていただき、手ごたえのある講演になりました。
今日は記事の内容とは全く関係ありませんが、11月22日、23日に開催された高幡不動もみじ燈路と高幡不動万燈会の写真をお楽しみになりながら、ご一読ください。
さて今日の本題の『地震に対す備え』は、「水」についてお話しをしたいと思います。
水は、人間が生きていくうえで必要欠かさざるものの一つですね。
ひとたび被災すると一番困るのが水の確保です。
人間は全く水がないと生存限界は3日間(72時間)と言われています。
また、飲み水は確保できるものの食糧がないと生存限界は1週間~1か月に伸びます。
それでは人間は一日にどれだけの水を必要としているのでしょうか?
成人においては一日に2.0リットル~2.5リットルと言われています。
一日に体外に排出される水は一日2リットル消費するとすると、
糞便100ml+呼吸350ml+汗550ml+不可避尿500ml
となっています。
2リットル以上摂取すれば尿として排出される量がそれだけ増え、2リットル摂取できなければその分尿が少なくなって、身体から老廃物の排出ができず体調を崩す原因ともなります。
それではその必要な水をどのように摂取しているのでしょうか?
飲料水50%+食物40%+代謝水10%
となっています。
代謝水とは、身体の中で水を合成しているのです。
政府の中央防災会議が作成した南海トラフ巨大地震の被害想定では、1週間分の水、食料の備蓄を勧奨しています。
水については一日3リットルを一週間分準備するように促していますから、一家5人の家庭であれば
3リットル×7日間×5人=105リットル・・・2リットルのミネラルウオーター53本ということになります。
ポリタンクで水を汲み置きしておく場合もあると思います。
水道水には雑菌が繁殖しないように塩素が入っていますが、夏場で3日間、冬場で10日間程度で飛んでしまいますから、数か月程度であれば煮沸して飲用した方が良いでしょう。
それ以降汲み置きした水はお風呂や散水に利用して、新たに汲み替えます。
ポリタンクに水を入れる場合の注意点は、水を勢いよくいれると、空気を巻き込んで雑菌が混入してしまいますから、ちょろちょろ入れるようにします。
完全に空気を抜いて口から水があふれてきたら蓋をしましょう。
またポリタンクは灯油用のものなどを利用するのは厳禁!!
飲料水用のポリタンクを用意します。
しっかり洗って天日で乾燥させたものを使用します。
飲料水用のポリタンクは10リットル~20リットル程度のものを用意しておくとよいでしょう。
水道水の塩素をできるだけ飛ばさないようにするには冷暗所に保管することが重要です。
直射日光にあてると、どんどん塩素は飛んで行ってしまいます。
今日は水についてお話しをしましだか、最後にもう一つ!
みなさん毎日お風呂に入ることと思いますが、湯船のお湯はすぐに流さず、ぜひとも翌日お風呂を沸かすまで、そのままとっておいてください。
万が一被災したときは、
防火用水 トイレ用水 洗濯水
などに利用できます。
阪神淡路大震災、東日本大震災ともに上水道の復旧率が95%を超えるのにほぼ1か月かかっています。
1か月分の水の備蓄は不可能ですが、公助・・・行政の支援の手が届くまでの3日~1週間は自助・・・事前の備えで切り抜けることが大切です。
地震に対する備え1 [防災・減災シリーズ]
niceやコメントをいただいた皆様のところに回りきらないうちですが、ちょっと更新を早めてみました。
◆地震に対する備え
いよいよ今日の本題です!!
地震は必ず来ます。もし仮にいつ来るか知っていたとしても防ぐことはできません。
でも、「そなえよ つねに!!」・・・ボーイスカウトのモットーにあるように、『備える』ことにより、少しでも被害を少なくすることはできます。だから地震対策は『減災対策』なのです。
前回の記事(⇒http://kotarobs.blog.so-net.ne.jp/2014-11-17)で数字の意味を問う問題を出しました。
1293→1495→1703→1923
多くの皆様にご回答を書き込んでいただきましたが、イの一番でご回答いただいた斗夢さんに、お約束の表彰状をお送りいたします。
さて、この数字の意味するところは、多くの皆様がたがお気づきの通り、関東でマグニチュード8クラスの地震が起きた年号です。
1293年 永仁関東地震(マグニチュード8クラス 別名鎌倉大地震)
↓
202年
↓
1495年 明応関東地震(マグニチュード8.1~8.2)
↓
208年
↓
1703年 元禄関東地震(マグニチュード8.5)
↓
220年
↓
1923年 大正関東地震 (マグニチュード8.2)
このマグニチュード8クラスの地震は、フィリピン海プレートと北米プレートの境界で起きており、ほぼ200年周期で発生しています。(以下の表は首都直下地震報告書から図表34を抜粋)
この200年を前半100年と後半100年に分けると、前半100年間は平穏期で目立った地震は発生していません。
ところが後半の100年間は、マグニチュード7クラスのフィリピン海プレート内の直下型地震が多発しています。
ちなみに元禄関東地震から大正関東地震までの間にマグニチュード7クラスの地震はこの後半で9回発生しています。
先日の記事に書いた観音崎の2代目の灯台も関東大震災の前年に浦賀水道で発生したM6.9の地震により倒壊したことはすでにご存じのことと思います。(⇒http://kotarobs.blog.so-net.ne.jp/2014-08-19)
マグニチュード7クラスの地震とは、昨年12月に内閣府が発表した首都直下地震の被害想定で取り上げられた地震の規模です。
南関東でマグニチュード7クラスの地震が発生した場合の最悪のシナリオでは、
死者 23,000人
全壊・焼失家屋 61万棟
避難者 720万人
帰宅困難者 800万人
と推計されています。
さて、1923年の関東大震災から91年がたちましたが、この期間関東で大きな地震は発生していません。
つまりこの期間は『平穏期』であったといえるでしょう。
しかしこれからの100年は、今までのトレンドから推測すると『マグニチュード7クラスの地震の頻発期』に入ると考えられます。
文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会では、今後30年内に南関東でマグニチュード7クラスの地震が発生する確率は、70%と公表しています.
この確率は、いつ地震が起きてもおかしくないというレベルではないでしょうか。
関東大震災クラス(マグニチュード8クラス)の地震が今後30年内に発生する確率は、昨年は0~2%と公表していましたが、本年に入り5%に見直されています。
最初の話しに戻りますが、大地震は必ずやってきます。
それも1回や2回ではなく、複数回襲ってくることが考えられます。
これを読んだ方の中で、ご自身が上記被害想定の「1/23,000になる」と感じた方はいらっしゃいますか?
これを読まれた方は、ぜひとも首都直下型地震を「怖い」と思ってください。怖いと思うからこそ、それに対して備えができるのです。
人間は叡智を持っています。
ただ漫然といつかやってくる災害を待っているのではなく、ぜひとも積極的に減災に取り組んでいただきたいものです。
上記首都直下地震の被害想定も、その報告書の中で皆さん一人ひとりが減災と取組むことによって、その被害を9割前後減らすことが可能だと謳っています。
ではどんな準備をしたらいいのか、それはまた稿を改めてご紹介したいと思います。
危機管理 & サバイバル [防災・減災シリーズ]
今日は学生街の四季をアップするつもりでいましたが、日付も変わってしまい、ちょっとお疲れモードでもあるため、思ったことをつれづれなるままに書かせていただきます。
今回韓国で大事故が発生しました。
亡くなられた方々には、ご冥福をお祈りするとともに、未だ行方不明の方々には、一日も早く元気で戻ってくることを願っています。
危機管理を生業の一つとしている私には、この事故から非常に多くの教訓が得られると思います。
なぜなら発生した原因はまだ特定できていませんが、ここまで行方不明者が多くなってしまった原因は人災であり、防ぐことのできた状況だったからです。 まず船舶の運航会社の問題があります。
それは、万が一のときの危機管理ができていなかった点です。
通常このような事態を想定したマニュアルが無ければいけません。
座礁した場合、あるいは浸水し始めた場合、沈没の可能性の有無にかかわらず、
1.救命胴衣を着用させる
2.甲板に集合させる
ということが一般的です。
もしそういうマニュアルがあったとするのなら、何もできていなかったことから、乗組員の教育ができていなかったということでしょう。
このような事故が起こった場合、船長は最高責任者として、乗客の最後の一人が避難することを確認した上で船を離れますが、どうも今回は数年前のイタリアの客船が座礁したときの船長と同じで、乗客の避難誘導にあたるどころか、自ら率先して避難してしまったようです。
また乗客の皆さんも普段から「自分の身は自分で守る」ということを考えなければいけません。
乗組員がやってくれるだろう、誰かがやってくれるだろうでは、自身の身を守ることはできません。
皆さんも今回の事故を他人事と思わず、ホテルなどに泊まるときには、必ず二箇所以上の避難路を確認してください。
さらに日常的に、ここで何かが起こったら、自分はどのような行動をとったらベストなのか、常にシミュレーションする必要があるということです。
人間が行動をとる上で一番苦手なのが「想定外」ということです。
想定外の事象に対して自ら積極的に行動できる人は非常に少ないといっていいでしょう。
日常的に、色々なシュミレーションができていれば、「想定外」の事態は少なくなり、的確に対応できるようになります。
次にサバイバルを生業の一つとしている私としては、気になることが一つあります。
テレビのニュースで、海に飛び込むときに「服を脱いで飛び込んだ。」と語っている人がいました。
また上半身裸の高校生が写っていました。
皆さん乗っていた船が沈没しかかっていて、海に飛び込まなければいけない状況に追い込まれたとき、服は脱いだほうがいいでしょうか?
それともそのまま着ていた方がいいでしょうか?
実は着ていた方がいいのです。
まず第一に、体温の保温効果が挙げられます。
水温15度の海に裸で入った場合の生存限界は1時間30分程度といわれています。
ところが、服を着ていた場合は5時間程度まで命が伸びます。
もちろんどんな服をどれだけ着ていたかにより差は出てくることでしょう。
第二に、服を着ていることによって浮力を得られるということです。
身体と服、服と服の間には空気がたまっています。
避難する時間に余裕があれば、着ている上着を一度脱いで水に浸してから羽織って空気をためるなど有効です。
もし長時間漂流しなければいけなくなったら、ちょうちょう背泳ぎ(背中で浮いて、ちょうちょうのように手をひらひらさせて泳ぐ)で体力の温存に努めることです。
東京にお住まいの皆さんは、今後30年以内にマグニチュード7以上の地震が発生する確率は70%以上といわれています。
いざというときに自身の身を守る準備、心構えはできていますか?
防災・減災・・・いざというときの備え!! [防災・減災シリーズ]
あれから3回目の3月11日を向かえ、それぞれ色々な思いをお持ちのことと思います。
未だ復興を果たせず、避難したままで暮らしもままならないかたがたも多くいらっしゃいます。
1月に、ウェザーニュース社がアンケート調査をしていた結果を目にしました。
◆地震対策として家具を固定しているか?
ほぼしている 15%
一部している 44%
していない 39%
◆帰宅困難への備えはできているか?
万全 5%
ある程度 42%
最近していない 32%
前からしていない 21%
この調査結果も現実です。
話は変わり、過去近代日本における災害(戦争災害も含めて)による死者数を一覧表にまとめてみました。
いずれも10万人前後の方が亡くなられていますが、近代においてこれだけ人的被害を出している国は、世界中見ても少ないことでしょう。
内閣府は昨年12月に首都直下型地震による被害想定を発表していますが、それによると、死者数最大2万7千人(倒壊による死者+火災による死者)、倒壊および消失家屋最大60万5千棟と報告されています。
この数については、想定が甘くまだまだ被害は大きくなるという意見もあります。
内閣府の報告書では、次のようにも言っています。
建物の耐震化を促進し、出火防止、あるいは初期消火を図れば、死者数、倒壊家屋・焼失家屋など大幅に軽減できると。
次のグラフは内閣府発表のものです。
地震は防ぎきれるものではありません。
しかし事前に準備することにより、その被害を大幅に減少させることの出来る災害でもあります。
次の地図は、関東大震災の際の焼失した地域を塗りつぶした地図ですが、神田佐久間町だけが、白く飛んでいます。
そう、ここは町内会で日ごろから防災訓練をやっていて、火事が迫ってきたとき、住民総出で、神田川から汲んだ水をバケツリレーで運んで消火に勤めた結果、このように焼失を免れたのでした。
3月11日の記憶を薄れさせること無く、その様子を次世代に伝えていくとともに、備えなければなりません。
文部科学省の発表では、今後30年以内に首都圏をマグニチュード7クラスの地震に襲われる確立は、なんと70%なのですから。
さあ皆さん、備えましょう。
さて今日の千羽鶴は真方形(縦横の比が黄金比になっている長方形)で折ったもので、背中が箱状になっています。
セミナー&オフ会 [防災・減災シリーズ]
2月1日は、こんなところに降り立つと、大久保地域センターへと向かいました。
残念ながら会場の写真は取り忘れました(^^;っっ
荷物を運ぶのを手伝っていただいたり、会場での準備をお手伝いいただいた皆さん、ありがとうございました。
さて、16時に始まったお話しは、途中休憩時間を入れることなく、一気に90分が過ぎてしまいました。
開始早々エリアメールの音を流してしまい、驚かれたのではないでしょうか?
大変失礼しました。
やはりこの内容では、120分は欲しいところです。
話したかったことの半分も話せなかったのではないかと、反省しきりです。
実は今度の2月4日にほぼ同じ内容で、持ち時間40分で講演をしなければいけません。
さて、どのようにお話しするか、今日の結果も踏まえて再考したいと思います。
セミナーの内容は・・・自分としては用意した話しの全てを話しきれず、不完全燃焼でした。
ただ資料は、しっかり吟味して作りこんだので、ぜひお手元に防災マニュアルとしておいて頂き、参考にしていただければと思います。
資料だけでも欲しいというお声も頂戴しておりますので、何部か用意しました。
必要な方は、左上のメールフォームからご連絡ください。
少しお時間をいただきますが、お送りいたします。
また、時間さえ合えば、どこにでもお話ししに行きますので、遠慮なくお声掛けください。
さてセミナーも終わり、場所を新宿に移してオフ会です。
おいしい料理に舌鼓を打っていただき、これまた楽しい時間というのは、ぐんぐん経ってしまうもの、あっという間にお開きの時間が来てしまいました。
参加された皆様、本当にありがとうございました。
参加された皆様は次の通りです。
ソネット防災チーム セミナー & 新年会 [防災・減災シリーズ]
2月1日に開催するセミナーに、私のコレクションを少し展示しようと考えています。
コレクション・・・関東大震災関係の写真、絵葉書、出版物などです。
写真は、本所被服廠跡の写真などもありますので、会場でご覧いただければと思います。
次の冊子は、大阪毎日新聞社が発行した写真集上下2巻です。
次は各種写真集などです。
次の写真の左は『日朝刊週』とありますが、現在の週刊朝日も、そのルーツはガリ版刷りみたいなものだったのですね。
手に取ってご覧いただきたいと思っていますが、100年近くも経って状態が余りよくないものも多く、どのようにご覧いただくかは現在検討中です。
幸い著作権は切れているので、一部は複写して展示しようかとも思います。
現在15名の方から参加の表明をいただいておりますが、セミナー会場の定員にはまだ余裕がありますので、ご家族、ご友人と一緒にご来場いただければと思います。
◆日時・場所
2014年2月1日 土曜日
◆セミナー 16時00分~18時00分
新宿区立大久保地域センター
最寄り駅は副都心線東新宿駅です。
ただ東新宿駅は一番池袋よりの出口を出ないと、遠回りになります。
◆新年オフ会 18時00分~21時00分
シーアン新宿西口店
・・・昨年11月にオフ会をしたのと同じ場所です。
◆参加費 セミナー 無料円
新年オフ会 5000円
◆セミナーの内容
そのときあなたはどうしますか?
~災害に対する心構え~
(1)12/19に内閣府の中央防災会議報告書で示された
「首都直下型地震被害想定」について
(2) 災害(大地震)が発生した場合、どのような状況が待ち受けているのか?
(3) 災害に対する備えはどうしたらよいか?
(4) 災害発生時の対応・・・大地震が起こった場合、どのような行動をとったらよいか
(5) 災害発生後の対応・・・災害発生後、どのように生き抜いていくか
皆様方にお会いできるのを楽しみにしています。
ソネット防災チーム セミナー資料出来! [防災・減災シリーズ]
最近二回ほど研ナオコさんの歌をお届けしましたが、またまた懲りずにちょっと珍しい、宇崎竜童さんと研ナオコさんのコラボをお届けしましょう。
こちらのリンクからお聞きいただいたほうがいいと思います。
⇒http://youtu.be/veBoJQFyRtI
宇崎さん、超カッコイイですね。
宇崎さんにあこがれちゃいます。
さて、2月1日の防災・減災セミナーの資料が出来しました。
セミナーの詳細は、以前の記事をご参考ください。
⇒http://kotarobs.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
パワーポイントで、実に77枚!
全部A4に片面印刷すると、こんな枚数になります。
当日は、両面印刷しますから、この半分の厚さになりますね。
できればカラーで印刷したいのですが、予算の関係から白黒で印刷するかもしれません。
その際にはご容赦ください・・・懐具合次第です(^^;
前半は、お話しの資料として、後半は手元においていただき、いつでも気になったときに読んでいただく「防災マニュアル」として使えるように書きました。
ペットと一緒に避難・・・できるのでしょうか?
そんなことも書き込んでみました。
万が一のときに、知っているのと、知らないのとでは命にもかかわって来る問題になります。
一人でも多くの方に、万が一のときのための備えをしていただきたいと思っています。
聴きに来られた方には、絶対損はさせません・・・って、なんか怪しげな通販みたいですね(^^;
セミナーも続いて開かれる新年会も、まだまだ参加の余裕がありますので、お友達やご家族とお誘いあわせの上ご来場ください。
ソネット防災チーム セミナー & 新年会のお知らせ [防災・減災シリーズ]
『防災・減災セミナー』と『新年オフ会』につきましては、次の通り詳細決定しました。
オフ会会場の都合があるので、第一次の締め切りを1月25日としたいと思います。
お申し込みは、私のブログの左上のメールフォームからお願いします。
すでに、お申し込みいただいている方は、結構です。
◆日時・場所
2014年2月1日 土曜日
◆セミナー 16時00分~18時00分
新宿区立大久保地域センター
最寄り駅は副都心線東新宿駅です。
ただ東新宿駅は一番池袋よりの出口を出ないと、
遠回りになります。
◆新年オフ会 18時00分~21時00分
シーアン新宿西口店
・・・昨年11月にオフ会をしたのと同じ場所です。
◆参加費 セミナー 無料円
新年オフ会 5000円
◆セミナーの内容
そのときあなたはどうしますか?
~災害に対する心構え~
(1)12/19に内閣府の中央防災会議報告書で示された
「首都直下型地震被害想定」について
(2) 災害(大地震)が発生した場合、どのような状況が待ち受けているのか?
(3) 災害に対する備えはどうしたらよいか?
(4) 災害発生時の対応・・・大地震が起こった場合、どのような行動をとったらよいか
(5) 災害発生後の対応・・・災害発生後、どのように生き抜いていくか
また、できればですが私がコレクションしている関東大震災の写真等のパネル展示ができればと考えています。
ソネット防災チーム誕生 2月1日の会場決定! [防災・減災シリーズ]
新宿区立の『大久保地域センター』です。
実は新宿で会議室を探したのですが、1時間あたり安くて1万円前後もしてしまい、とても借りられませんでした。
そこで、いつもご訪問いただく『自称隊長さん』からご推薦をいただいた西新宿(といっても初台に近い方です)の『角筈地区センター』を借りようとしました。
自称隊長さんのブログはこちらです。
⇒http://kaw-jeep.blog.so-net.ne.jp/
自称隊長さん、ありがとうございました。
2月1日の申し込みは、1月10日からなのですが、角筈地域センターは残念ながらすぐに予約が入ってしまい、和室しか開いていない状況でした。
和室は避けたかったので、新宿から一駅の新大久保から徒歩5分、副都心線東新宿駅から徒歩3分の『大久保地域センター』に出向いたところ、無事借りられました。
そこで申込用紙に「団体名を書いてください。」と言われ、かっこいい名前が思い浮かばず、誰が来てもすぐに「このセミナーかな?」とわかるようにと思い、『ソネット防災チーム』と書き込んでしまいました。
ついでにこれからも借りられるように、団体登録もしてしまいました。
団体の規約までは求められませんでしたが、会費、入会金、講師料・・・その他色々書く項目がありましたが、お金のかかる部分はすべて『無料』、『奉仕』と入れてしまいました。
大久保地域センターは、次のURLでご確認ください。
⇒http://www2.odn.ne.jp/ookubo/index.html#access
会場費や資料の印刷代はなんとかやりくりがつきそうなので、セミナーの参加費は『0円』としたいと思います。
セミナー後のオフ会の会場が決定したところで、改めて正式にご案内します。
いまのところ、セミナー終了後電車で新宿に移動して、新宿でオフ会にしたいと思いす。
右の写真は、当日展示しようと思っている関東大震災の直後に発行された写真週刊誌です。
なんと『週刊朝日』はこの頃すでにあったんですね。
駅員3の『防災・減災セミナー』と新年オフ会 続報 [防災・減災シリーズ]
12月にご案内しました『防災・減災セミナー』と新年オフ会につきましては、次の通り開催させていただきます。
◆日 時 2014年2月1日 土曜日
16時00分~18時00分 セミナー
(正味100分程度を予定しています)
18時00分~21時00分 新年オフ会
◆場 所 新宿近辺(1/11に確定しますので、確定次第改めてご連絡いたします。)
◆参加費 セミナー 1000円 (会場費、資料印刷費等)
新年オフ会 3000円~4000円
◆セミナーの内容
そのときあなたはどうしますか?
~災害に対する心構え~
(1)12/19に内閣府の中央防災会議報告書で示された
「首都直下型地震被害想定」について
(2) 災害(大地震)が発生した場合、どのような状況が待ち受けているのか?
(3) 災害に対する備えはどうしたらよいか?
(4) 災害発生時の対応・・・大地震が起こった場合、どのような行動をとったらよいか
(5) 災害発生後の対応・・・災害発生後、どのように生き抜いていくか
また、できればですが私がコレクションしている関東大震災の写真等のパネル展示ができればと考えています。
この写真は、右上に「数寄屋橋付近」と書かれていますが、これは誤りです。
色々資料を調べた結果、正面後ろに朽ち果てた姿を見せているのは、新橋駅です。
◆申し込み方法
左上のメールフォームから参加人数と、セミナー参加、オフ会参加、両方参加の区別をお知らせいただければ幸いです。
参加は、セミナーだけ、あるいは新年オフ会だけでもOKです。
お話しさせていただく内容は、上記の通りですが、一人でも多くの方に聞いて頂きたい内容ですから、曽根風呂以外のお友達や、ご家族帯同でのご参加大歓迎です。
首都圏直下型地震 1 [防災・減災シリーズ]
テレビのニュースを付けると、ちょうどニュース23で新たに国が首都圏直下型地震の被害想定を発表したと報道していました。
23区南部を震源とする直下型地震が発生すると、死者23000人、被害総額が国家予算の一年分と肩を並べる95兆円にのぼると説明されていました。
国の作成した報告書を私はまだ読んでいないので、詳しいコメントは避けますが、これが事実とすると、東京都の想定を大きく上回るものです。
東京都の被害想定では、一番被害の多い条件でも死者は一万人に手が届かない程度です。
さて、最近多くの方から「私の話しを聞きたい。」というリクエストをいただいております。
そこで、防災・減災について講演+オフ会というようなものをしてみようかと考え始めました。
第一部 防災・減災についての講演・・・90分
第二部 オフ会
場所は新宿近辺
参加費は、会場費+飲食代の実費
今から準備すれば、1月の下旬にでもできるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
皆様のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
防災・減災シリーズ5 牛乳パックを使ったご飯の炊き方2 [防災・減災シリーズ]
以前『防災』シリーズとして数話載せましたが、ここで新たに『防災・減災シリーズ』というカテゴリーを作りました。
今秋の9月に防災・減災に関する講演の依頼を頂きました。
今後この分野でのお話しも増えてこようかと思い、新たなカテゴリーを作りました。
さて、今年に入り牛乳パックを使ったご飯の炊き方をアップしました。
牛乳パックにお米を入れて、火にかけてご飯を炊く方法をご紹介しました。
その後、牛乳パックを使ったご飯・・・って、牛乳パックを燃料にして炊いたご飯もありかな・・・なんて考えるようになりました。
万が一の時に、お米が手に入った場合、身近にあるものでご飯が炊けないかという挑戦です。
かまどと入れ物用の缶、燃料用の牛乳パック、新聞紙、などは比較的簡単に手に入ると思います。
まず加工しやすいアルミ缶で、牛乳パックを燃料にしたかまどを作って、その上でご飯を炊いてみました。
アルミ缶を牛乳パックの幅と同じ程度の高さに切って、1.5cm×3cm程度の口を下部に開けます。
上に乾パンの缶を載せるので、火が通るように上部に3箇所切り欠きを入れました。
全部100円ショップで購入した普通のハサミで加工可能です。
非難生活をしたときに、乾パンの缶はおそらく容易に手に入ることでしょう。
乾パンの缶にお米を1合いれて、研ぎます。
上の写真は、お米1合を入れたところですが、嵩は缶の高さの半分弱といったところです。
お米を入れた缶に、お水を入れて流すと手のひらで蓋をして30回程度シェイクします。
水を入れて流してまたシェイクします。
これを3回くらいくりかえしたら、お米研ぎ終了!
水加減は、人差し指を入れて、第一関節まで入れたらOK。
燃料に1000mlの牛乳パックを二つ切りましたが、実際に炊いてみると、なんと一つで足りてしまいました。
牛乳パックは、縦に折り目で4つに切って横に1cm程度に切ります。
上の写真は、牛乳パック二つ分です。
燃料には牛乳パックでなくても、新聞紙、ダンボールなど燃えるものであれば、何でもいいと思います。
牛乳パックの優れている点は、ゆっくり、しっかり燃えてくれるという点です。
かまど用の缶に入れて、火をつけてみましょう。
物が燃えるには三つの要素が必要です。
1.燃えるもの
2.空気
3.熱
この三つがないと、燃えません。
缶に縦に空気が通るように燃料の牛乳パックを入れて、下の口から火をつけてみました。
おっ、これはかなり火力がありそう。
この上にアルミホイルで蓋をしたお米を入れた缶を乗せます。
最初のうちは強火でいいでしょう。
12分を過ぎたところで、プツプツ言い出しました。
アルミホイルの上に、何か重石を乗せたほうがいいようです。
私は小さなコップを置きましたが、あまり重いと不安定になりますので、ごく軽いものでいいと思います。
15分程度で、沸騰して水分がどんどん飛んでいきます。
17分経ってほぼ汁気がなくなったところで、弱火・・・牛乳パック1片づつ燃やしていく程度です。
28分経過したところで消火し、そのまま20分蒸らしました。
以前ご飯を炊く炊き方でも説明しましたが、この蒸らしが肝心です。
いかに熱を奪われないように保温するかが炊飯の成否を左右します。
今回は、室内だったので特に保温に工夫はしませんでした。
屋外であれば、たきびの近くに置くとか、タオルを巻くとか十分注意してください。
さて、アルミ箔を取ってみましょう。
いかがですが、とてもおいしそうに炊けました。
半分弱だったお米が、ご飯になるとちょうど缶一杯になりました。
非常時であれば、このまま缶からお食事できますね。
ご飯を出していくと、底に多少のおこげが出来ていました。
この程度です。
おこげは、おせんべみたいに綺麗にはがれました。
このおこげもとってもおいしくいただきました。
・・・ちょっとお醤油をたらして、網で焼いていただきました(^^)