煉瓦研究ネットワーク東京 フィールドワーク17 上野・荒川編10 常磐線開業当時の架道橋 [煉瓦研究ネットワーク東京]
極楽荘の前を通り過ぎると、すぐに常磐線の高架が見えてくる。
常磐線の営業免許は、東京都荒川区の日暮里駅から、宮城県岩沼市の岩沼駅までの350.4kmの東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線だ。
実際の列車の運行は、上野駅から仙台駅までを走り抜けている。
『常磐線』の名前の由来は、常陸国から磐城国を走ることから、その頭文字をとって付けられた名前だ。
常磐炭田で採炭された石炭を運ぶために計画された路線で、1896年(明治29年)に田端駅⇔土浦駅間が開業、翌々年の1898年(明治31年)には岩沼駅まで全線開業している。
その後1905年(明治38年)日暮里駅⇔三河島駅間が開通して、上野駅への乗り入れを開始した。
後から上野駅への乗入れに変更されたため、日暮里駅⇔三河島駅間では不自然な急カーブを描いている。
現在の複々線での運転形態が完成したのは、1971年(昭和46年)のことだ。
北側の緩行が開業当初のもので、南側の快速の走る線路が新しい。
極楽荘の前を通り抜けて現れてきた常磐線の下をくぐる架道橋が『第一三ノ輪架道橋』だ。
そして線路沿いに松戸方向に120m歩くと第二三ノ輪架道橋が現れる。
ここは古い緩行の架道橋と、新しい快速の架道橋の両方の壁面4箇所に4種類の絵が描かれている。
以上2枚の写真が煉瓦造の壁面に描かれた絵で、次の2枚の写真はコンクリートの壁面に描かれている。
さらに160m下ると第三三ノ輪架道橋がある。
綺麗なアーチのトンネル状で、その上部には『小口もみじ蛇腹』というつみ方で装飾が施されている。
小口もみじ蛇腹とは、小口積みを135度の角度を付けて斜めに積むもので、『稲妻蛇腹』とも呼ばれている。
内部は鋼板で補強されているが、100年を超えた今でもしっかり建っている。
新しい快速線側はコンクリート製の箱型になっているので、古い緩行線とのつなぎ目にはアーチが顔を覗かせている。
さて、いよいよこのシリーズも次回から横須賀へと場所を移動する。
"小口もみじ蛇腹"なかなか粋な名前ですね。
三河島という地名。微かに記憶があります。
4歳くらいだったのだと思いますが、何度もニュースなどで聞いていたような気がします。
by orange (2014-01-12 00:21)
おはようございます
いまだに現役で活躍、丈夫なものですね。すごい!
by すー (2014-01-12 04:40)
年季が入ってますね!
こういう所を通るのはドキドキします。^^
by hatumi30331 (2014-01-12 08:33)
小口もみじ蛇腹、女性が一人で歩くには怖いところですね
でも興味深々です
by koh925 (2014-01-12 09:08)
そういえば金町駅付近(上野寄)に煉瓦倉庫が2棟ほどあったと思いますが、やっぱり貴重な遺構なんですかね(・・?)
…前はもっと一杯あったような気がしたんだけどなぁ…(・_・;)
by 下総弾正くま (2014-01-12 09:32)
壁画がタイル張りなのでしょうか
町おこしにも一役かっていそうですね。
by ナビパ (2014-01-12 09:34)
ガード下やトンネルには、落書きが多いですが、こういう楽しいペイントは、よいですね。
通学路にもなっているようですので、子どもたちが喜ぶと思います。
by とし@黒猫 (2014-01-12 10:04)
壁画があると明るく感じますね。。
お子さん連れのママ達も安心感が出ますね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-01-12 10:11)
常磐線は今までにいろいろ改良されて今の姿になったんですね。
壁画が素晴らしいですね。
by 旅爺さん (2014-01-12 10:45)
首都圏で、C62が活躍したのも常磐線。
”ゆうづる”など長距離優等列車は、常磐線経由の印象があります。
by yogawa隼 (2014-01-12 10:59)
蛇腹積みは 中に潰れようとする力が加わっても
小端同士が ぶつかって壊れにくいんですよね~
外には簡単に壊れますが(^^ゞ
by DON (2014-01-12 11:52)
おはようございます。煉瓦なのですが本当に一つ一つ積み重ねていくと思いますが大変だったのでしょうね。^^;
by ソニックマイヅル (2014-01-12 12:01)
第三三ノ輪架道橋、なんか怪しげでいい雰囲気ですね
声を反響させて楽しみたい衝動にかかれそう^^
by さる1号 (2014-01-12 12:19)
早速ご訪問コメントありがとうございました。
昨日ホテルから出て寺院を回るために下調べをした寺院をナビで順番どおりに行くように設定ぐるりと回りましたが千葉山と言うところにある智満寺という寺は山ノ上に有るんです、千葉山496m の坂道と階段がありましたので比叡山以来のハードな山歩きとなりました。
この寺は永平寺の末寺だそうですね。
by 馬爺 (2014-01-12 12:25)
ここの煉瓦
古いと思ってましたが
やはり結構 時間が経ってるんですね
by (。・_・。)2k (2014-01-12 13:21)
常磐線って岩沼までだったんですか∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!
地元で自称「乗り鉄」なのに知りませんでした。
by johncomeback (2014-01-12 13:52)
今晩は。
レンガ職人さん、腕を見せてます。
by 夏炉冬扇 (2014-01-12 18:48)
かっこいいレンガですね
きっちりお仕事できてるってすごいな〜
by ねこじたん (2014-01-12 18:56)
こんばんは、
普段何気なく通り過ぎている線路の下にこんなレンガ積みがあるとは・・
横須賀編も楽しみです(^_^)
by Azumino_Kaku (2014-01-12 19:55)
異次元の世界へ、入って行きそうなトンネルですね^^;)
by 風来鶏 (2014-01-12 20:46)
昔はあまり気にすることのなかったレンガ、
いまは見かけるとけっこう気になるようになりました。
by しおつ (2014-01-12 21:07)
トンネルの出入口でよく見かける煉瓦の積み方は『小口もみじ蛇腹』って名前なんですねぇ^^
今度見かけたら思わずそっとつぶやきちゃいそうな可愛い名前です(^^♪
by ニッキー (2014-01-12 23:03)
こんばんは。
札幌市にも、こういったのがありそうですね。
一つ不思議なトンネルがありますが、幽霊トンネルとして有名です。
しかし、素晴らしい探検であり、感銘を受けました(^-^)
by はせお (2014-01-12 23:34)
壁画は落書き予防にもなっていいアイデアですね.
by 唐津っ子 (2014-01-12 23:58)
ああ~確かに三河島のところは、なんでこんな変な感じで走ってるんだろうと思ったらそういう経緯があったのですね^^
レンガの方はボク的に絵が無いほうがいいなあ~w
by ちょいのり (2014-01-14 01:03)
うわ、せっかく明治の煉瓦が残っているのに、センスのないペンキ絵が台無しにしていますね。今も回りから浮いていますが、これが剥げてきたときには目も当てられない安っぽさになると思います。
by ラカン (2014-09-01 01:58)