東京の坂と橋 番外編56 羽村山口軽便鉄道3 [東京の坂と橋]
前回は、横田基地までをご紹介したが、今日は横田基地の東端から新青梅街道付近までをご紹介したい。
今回の取材は、数回にわたってヘンナハイラックスで巡ったものである。
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次の写真は、1947年(昭和22年)9月に上空1500mから米軍が撮影したもの。
残念ながら、横田基地には入れないので、導水管と廃線跡がどうなっているのか全くわからない。
昔の航空写真や最近の航空写真をみてもよくわからない。
横田基地を抜けると、石川島播磨重工業の工場にはいるが、ここら辺からなんとなく姿を現す。
石川島播磨重工業を抜けると、都道をわたるところからサイクリング道路として整備されている。
舗装された道を見ると、東京都水道局の境界標がある。
まさにこの下に大正から昭和にかけて築かれた巨大な導水管が埋まっているのだ。
(羽村市教育委員会資料より)
数百メートルこのサイクリング道路を東に進むと、だんだん道幅は広くなり、桜並木の道となる。
さらに進むと、このような道標が現れる。(冒頭の地図の〔1〕の場所)
「明治四・・・年四月吉日 右青梅街道」とある。
確かに右(北)に行くと、新青梅街道を越えてさらに行くと青梅街道に行き当たる。
道標の袂には花が飾られ、湯飲み茶碗に水がそなえられていた。
どなたか近所の方が大切にされているのだろう。
この先は、両側が大きな公園になっているが、1947年(昭和22年)の航空写真の同じ場所は、線路跡を底辺として、南に三角形を描くように広場になっているのがお分かりだろうか。
次の写真は、公園の北端から廃線跡(サイクリング道路)を横田基地方向を向いたところである。
右が公園、左がゲートボール場になっているが、ここが、残堀砕石場跡である。
ここを横田基地方向に数十メートル進むと、一箇所なにも利用されていない雑木林のようになっているところがある。
この林の中に、なにやら意味不明のものがあるのがおわかりだろうか。
上の写真の中央に、黒っぽい箱のようなものが見えている。
近づいてみると・・・
これは軽便鉄道廃線跡に唯一残る当時の採石場跡の遺構である。
このコンクリートの塊の上面には、鉄筋を切った跡があり、この上に何か構築物が乗っかっていたことをうかがわせる。
これは羽村市教育委員会の作成した「村山・山口貯水池建築工事写真集」や東大和市が発行した「多摩湖の原風景」によると、採石場の桟橋の跡だという。
次の写真は、東村山市教育委員会の資料から転載させていただいた『残堀砕石場』の写真である。
B型タンクがナベトロを８輌だろうか、牽引している。
この砕石場の南側は、玉川上水とかかわりも深い残堀川だ。
この遺構は、役目を終えて数十年、今は風化されていくのみであるが、今なをその姿を見せて何を物語ろうとしているのだろうか。
(今日ご紹介した写真は、D300SとD70で撮影したものが混じっている)
お、なんだかどこかで見た地図？
カミサンの実家？が福生でして、クルマで遊びに行くときは必ずこのあたりを通るんですよ(^^)
by Azumino_Kaku (2010-02-06 22:50)
廃線巡りは楽しいですね＾＾あの本に感化されてやったことがありマス♪
＠＠；採石場の高架＝あれは木製橋かな？その上にB型タンク！・・・それにしても凄い時代です！
by me-co (2010-02-06 23:41)
おはようございます。
このハイラックスなら・・・・・
横田基地周辺には完璧に溶け込めますね。
by BPノスタルジックカーショー (2010-02-07 05:23)
立派な調査が続きますね。
取材車がまた凄い。
アメリカ人、出合ったらびっくりするでしょうね。
それとも喜んでくれるでしょうか。
by emu310 (2010-02-07 08:16)
ハイラックス こういう格好がやっぱり様になります＾＾
by ハイマン (2010-02-07 08:51)
廃線跡は、やはりサイクリングロードが定番ですかね。
実家のところにも、あります。。いずれ取材しようかな。。
横田基地バックのハイラックス、違和感ゼロですね（＾＾
by さといも野郎 (2010-02-07 15:49)
勉強になります。さすが、お詳しいですね。
by takechan (2010-02-07 17:06)
おお、お宝発見ですね！！
きっと地元の人でも何の跡か分る人は少ないでしょう、、
さんざんコメントされているでしょうが、
横田基地前のハイラックス、、似合いすぎです！！
by kiyotime (2010-02-08 00:31)