東京の坂と橋 145 中程久保橋 民話のふるさと2 [東京の坂と橋]
前回の記事では『下程久保橋』と、小泉八雲が欧米に紹介した近隣の民話をご紹介した。
内容は下のリンクをクリックしていただくと、前回の記事にジャンプする。
今回は、その続きである。
No | 日 付 | リンク | 備 考 |
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1 | 2011/09/04 | 下程久保橋 | 民話のふるさと1 |
名前 | ふりがな | 別名 | 所在地 | 北緯 | 東経 | 全長 | 全幅 |
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中程久保橋 | なかほどくぼぱし | ― | 日野市程久保 | 北緯35度39分11秒 | 東経139度24分30秒 | 8m | 8m |
全国的に見て、転生の話はたくさんあるが、当事者の素性がここまではっきり分かっている例は、他にはない。
藤蔵は、1805年(文化2年)に生まれ、1810年(文化7年)2月4日に天然痘にかかり亡くなった。
一方勝五郎は、1815年(文化12年)10月10日に生まれ、1869年(明治2年)に55歳で亡くなった。
勝五郎が8歳の文政5年に、生まれ変わる前のことを話し出した。
藤蔵の生家のある程久保村は、勝五郎の生まれた中野村と隣同士で、勝五郎の生家から藤蔵の生家までは、現代の道をたどると、一山越えて3kmちょっとの道のりである。
次の地図は、現代の道を藤蔵の家から、勝五郎の家まで記してみた。
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下程久保の藤蔵の生家から、勝五郎の生家へと程久保川沿いに向かうと、中程久保橋がある。
このブログのコンセプトは、『坂』と『橋』を訪ねるものだが、『橋』が『坂』・・・いや『坂』が『橋』になっているのか・・・は今まで取り上げたことはない。
坂の上が動物公園通りとの交差点になっているが、残念ながらこの坂に名前・・・通称名すらない。
動物公園通りは、1957年(昭和32年)に多摩動物公園が開園するのにあわせて整備された道で、それ以前の旧道はこの坂の下にあった(地図では『503』と記されている道だ)。
上の地図の藤蔵の生家から勝五郎の生家へと向かう道の軌跡は、旧道をたどっている。
この坂の一番低いところに旧道はある。
こちらから下る坂も急だが、その先上り坂もかなりの旧坂になっている。
この道は正面の先に軽自動車のいる辺りからやや左に曲がり、その先の突き当たりは、多摩動物公園の敷地になっている。
モノレール沿いに進み、トンネルを越えて中大明大前駅を過ぎると、中央大学正門方向に曲がってトンネルをくぐり、中央大学正門前を野猿街道へと下ると、その途中に勝五郎の生家があった。
勝五郎の生家は、この家の裏手にあったという。ここが東京かというような風景だ。
勝五郎の墓は、ここ中野から野猿街道を少し下った由木の『永林寺』にある。
野猿街道を数キロ西に進むと、永林寺はある。
勝五郎の菩提を弔おうと永林寺に向かった。
金峰山永林時は、曹洞宗のお寺で、1532年(天文元年)に滝山城主(八王子市滝山)であった大石源左衛門尉定久公により創建された。
定久公はこの地の由木城を居城としていたが、定久公が家督を相続して滝山城に入城する際、由木城を叔父である一種長純大和尚に譲られ開山された。
1758年(宝暦元年)に再建された総門を入ると、十六羅漢が出迎えてくれる。
その先には、三門が控えている。
三門は、空門(一切を空と観ずる)、無相門(迷いの煩悩を離れ悟りを得る)、無願門(真実を悟り願求するところがない)、三解脱門のことである。
この三解脱を得て本堂に向かう大切なもんで、金剛力士(仁王)像が通るものを眼光鋭く見守っている。?
本堂左手には、三重塔がある。
ここにも六地蔵が祭られている。
今回行く先々で、この六地蔵が祀られているのも、何かの縁であろうか。
おっと白木みのるさん・・・いやいや失礼しました。
小僧さんは手に箒を持ち、いつも境内を綺麗に掃除されている。
勝五郎の墓に詣でると、問いかけた。
「勝五郎さん、あなたは前世のことを覚えていて、ご苦労されませんでしたか?
でも、江戸の街の多くの人々に夢と希望を分け与えてくれましたね。」
近年多摩ニュータウンの開発で、ここら辺は大きく変わった。
ここ由木城址からは、南大沢の新しい街並みが遠望できる。
勝五郎の生まれ変わりは、この街のどこかで暮らしているのだろう。
・・・つづく
こんばんは。
3枚目の写真を見ると、結構な傾斜ですね!?
このお寺、約500年近くの歴史ですか!!
by perseus (2011-09-05 01:20)
おはようございます。
この辺はよく通ります。
by BPノスタルジックカーショー (2011-09-05 04:41)
おはようございます
いいところですね。 こんな雰囲気のところすきですね。
by すー (2011-09-05 04:46)
おはようございます。
・・・言葉も有りません!深い。
by YUTAじい (2011-09-05 05:41)
長い坂道なんですね〜
by pandan (2011-09-05 06:55)
おはようございます
立派な三重の塔ですね
すてきだなぁ
十六羅漢。。。 すごいですね
by はくちゃん (2011-09-05 08:58)
おはよう御座います。
傾斜凄っ!!Σ
でも雰囲気好きです(*′∀`*)
by 七不思議 (2011-09-05 09:35)
もとは、お城だったんですか??
羅漢さんはあまり縁がないです。
by くまら (2011-09-05 11:59)
勝五郎、転生の話、拝読しました
近くに小泉八雲の民話があることを初めて知りました
駅員3さんの、自宅は近くでしたね
勉強になりました、有り難うございました
by koh925 (2011-09-05 12:13)
>中央大学正門前を野猿街道へと下ると
昔良く通った道で、一度自転車で探訪したいと思っていました。いい民家の風景ですね。野焼きの白い煙にほのぼのします。
さすがこの辺りは結構由緒ある史跡がおおいのですね。意外と知らないものです。勉強になります。
by げろろ空曹長 (2011-09-05 16:03)
なんか東京ってイメージじゃないですね^^
城跡もあるんだ
しかし、調べ上げるって大変なんだよね!!
by Ranger (2011-09-05 19:08)
十六羅漢が迫力ですね。
東京ってイメージではないですね。
by ナビパ (2011-09-05 19:33)
近くに六地蔵と言う地名があるのですが
私たちのところでは、6つ並んだお地蔵さんを
6体地蔵と読んだりもしてます。
by そらへい (2011-09-05 19:45)
東京とは思えない風景ですね、どこかの片田舎のようです。
羅漢が迫力が有りますね、どこでだったか500羅漢を見たことが有りましたがそこには必ず親の顔と似た顔が有るそうです。
by 馬爺 (2011-09-05 22:10)
勾配はきついし、農家(?)はあるし。
東京=平坦でどこまでもビルや集合住宅や一戸建て、をイメージしていた方には、新鮮な景色だと思います。
駅員3さんのホームグラウンドと我が家とは、そう遠くはないんですよね。
by tooshiba (2011-09-06 01:06)
多摩ニュータウンの近くでこの雰囲気は、ぜひとも残していきたいものですね。
by sig (2011-09-08 15:45)
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