東京の坂と橋 142 御茶ノ水坂 [日常の中の出来事]
名前 | ふりがな | 別名 | 所在地 | 北緯 | 東経 | 全長 | 高低差 |
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御茶ノ水坂 | おちゃのみずざか | ― | 文京区本郷1丁目 | 北緯35度42分07秒 | 東経139度45分30秒 | 400m | 13m |
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今日は久しぶりに文京区に戻り、御茶ノ水坂を紹介しよう。
水道橋駅からぶらぶらと東京都水道歴史館に行く途中に取材した。
外堀通りを水道橋駅前の都立工芸高校から御茶ノ水の順天堂手前までの坂が『御茶ノ水の坂』という。
次の写真は、右手前が水道橋駅。
右手に総武線の高架が写っている。
正面左手が都立工芸高校で、御茶ノ水坂は、外堀沿いに正面から400mかけて13mの高さを上る坂だ。
坂の名前となった『御茶ノ水』は、ここ外堀を開削する以前(1615年~1626年に外堀が掘られた)にあった高林寺の境内に湧き水があり、その水を“お茶の水”として将軍に謙譲されたことから、名づけられたといわれている。
江戸切り絵図をみると水道橋の右側に『上水樋』と書かれているのは、神田上水を江戸市中に配水するために設けられた『水道橋』だ。
この上水樋が設けられていたことから、『水道橋』という地名が生まれた。
残念ながら、この上水樋は、1901年(明治34年)取り外された。
(出典:文京区教育委員会)
御茶ノ水坂界隈は空襲にあうことなく焼け残り、古い町並みが良く残されていたが、残念ながら開発の波におされて、古いものはどんどんなくなっている。
そんな中で、坂の途中のには未だに古いものが残っているところがある。
1929年(昭和4年)に開校した昭和第一高校の校舎、そのとなりの関東大震災復興事業で造られた元町公園など、まだまだ歴史を感じさせるものも多い。
元町公園は、御茶ノ水坂に面した正面の階段を上ると、突き当りにアーチ模様の壁泉が設けてあり、左右に階段がついていてそれぞれ小さな広場につながっている。
左右対称に造られた公園は、ほぼ竣工当時の面影をそのまま残していて、中世ヨーロッパのイタリアルネッサンス式庭園の流れを汲んでいる。
小広場に設けられた展望台に設置されているコンクリート製の手すりには、十字にきった窓が設けられていて、いかにもヨーロッパの雰囲気を感じさせる。
今回の目的地である『東京都水道歴史館』は、次回に番外編として取り上げたい。
この公園の展望台(小広場とでもいうようなスペース)からの眺めは正面に外堀と総武線・中央線が走るのが見えている。
残念ながら、総武線の南・・・江戸城方向は高いビルが建ってしまい、今は眺望は開けていない。
ここを歩いたのは一月も半ばだというのに、道路沿いの木が綺麗に紅葉していた。
お茶の水って、行った事ないかも^^;
by くまら (2011-01-31 00:25)
お茶の水というと、
神田川の濁った緑色の水をお茶の色に見立てたのかと
何となくおもっていました。
by manamana (2011-01-31 06:16)
おはようございます。
昔並びに「鉄道模型社」が有りました。
by YUTAじい (2011-01-31 06:54)
おはようございます
この記事を読みながらのんびり歩いてみたいです
ブラタモリみたいですね
(^^)/
by はくちゃん (2011-01-31 08:29)
番外編の東京都水道歴史館も楽しみにしています^^
by 今造ROWINGTEAM (2011-01-31 09:05)
へぇ!都心でも意外と戦前の建造物がまだ残っているんですね。元町公園は昔ながらのシンメトリーな造りでさすが風情が感じられます。
by げろろ空曹長 (2011-01-31 11:12)
お茶の水、懐かしい響きです。(^^)
by たく (2011-01-31 19:16)
いつも車で通過してしまう場所ですが歩いてみるのは楽しそうですね。
by schnitzer (2011-01-31 23:28)