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日章旗2 国旗の掲揚方法と、国旗のたたみ方 [ボーイスカウト]

先日日章旗の由来などについてアップさせていただきました。
⇒日章旗はこちらをごらんください。
今回は、国旗の掲揚方法と、国旗のたたみ方について述べてみたいと思います。

国旗の掲揚方法と、国旗のたたみ方については、「こうじゃなきゃいけない。」という決まりはありません。
ポイントは、「国旗に対して敬意を持って接する。」ことだと思います。

ここに記すスカウトの国旗掲揚の方法は、かなり、マイナーな方法ではないかと思いますが、其の方法について述べてみたいと思います。
ボーイスカウトでの国旗の掲揚方法にも、実は「こうでなければならない。」という決まりはありません。
一番スタンダードなものだと、私が勝手に思い込んでいる方法です。

まず、日章旗の象徴しているものは、太陽ですから、国旗の掲揚は日の出を、国旗の降納は日の入りをイメージしています。

正手と副手は国旗を司会者から受け取ると、掲揚柱の前に立ちますが、このとき正手は柱に向かって左、副手は右にたちます。
これは、国旗が掲揚柱から右になびくことを正規とするからです。
世界には、サウジアラビアのように柱の左になびくことを正規とする国もあります。

正手は、国旗ポールからあげづなを解くと、あげ綱と、ともづなに国旗を結び付けます。
そして、正手と副手は、一歩後に下がり、左右に広がります。
この時国旗は副手が持っていて、周りに集った人に国旗が見えないようにしなければなりません。
なぜなら、まだ太陽は地平線に沈んでいる状態だからです。

準備が整うと、正手は右手を真上にあげ、準備が整ったことを知らせます。
司会者の「あげ!」の号令とともに正手はあげづなを引いて国旗が掲揚されていきます。
日の出を見たことのある人はお分かりと思いますが、太陽が地平線、あるいは水平線に顔を出すと、最初はゆっくり上がってくるように見えていたのが、だんだん加速がついて早くなるように感じることでしょう。
国旗掲揚も、最初はゆっくり、そしてだんだん早くなるようなイメージで掲揚します。

DVC00018.JPG
写真の掲揚している様子は、副手が正しくテンションを掛けていないため、ともづなが踊ってしまっていて、あまり上手なあげ方とはいえませんね。 

一般的に国旗を上げるスピードは、おおよそ45秒程度かけてあげるのが普通です。
これは、君が代とともに国旗を掲揚する場合、君が代は40秒程度かかることによるものです。
通常君が代を歌うときの速さは38秒で歌い終わるくらいの早さですが、太陽が堂々と自信に満ち溢れて登っていく様を表そうとすると、少し早すぎるので、ややゆっくり目に演奏されます。

国旗が揚がりきると、正手と副手は国旗を結びつけた位置まで戻り、正手がロープを掲揚柱に結び付けて終了です。

国旗降納は、掲揚の逆の手順となりますが、国旗を降ろす時は、手早く降ろします。
これは、夕日を見ていると日没は瞬く間に沈んでいく様子を表すものです。

次に国旗のたたみ方について、お話しましょう。
まず最初に国旗には表裏があります。
掲揚の仕方のところで述べたように掲揚柱から右にたなびいているのが正規としているので、その位置で見えるのが表面となります。

1.裏面を内側にして半分に二つ折りにします。
DVC00222.JPG

2.もう一回二つ折りにします。
DVC00223.JPG

3.外側の一枚を逆側に折り返して、「w」の字型におります。
DVC00224.JPG

4.国旗の先の部分から真ん中辺りまで蛇腹織りにします。
DVC00225.JPG

5.その後残った部分をくるくると巻いて、最後にともづなに結びつける紐を国旗に巻きつけます。
DVC00226.JPG
DVC00227.JPG

このほか、上記3までは同じで、その後三角形に折っていく方法もあります。
この場合、出来上がりは、二等辺三角形になります。
DVC00228.JPG
DVC00229.JPG

いかがでしたでしょうか。
だいぶはしょって書いてしまいましたが、大まかな雰囲気はこんな感じです。
ここに記した方法は、あくまで私の考えであり、「こうしなければいけない」というものはありません。


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コメント 20

kiyotime

国旗のたたみ方、、、懐かしい、、
〜このー旗はー我らの国の名誉の印〜
って歌がありましたね。
by kiyotime (2009-12-01 00:07) 

八丁掘

旗のたたみ・・・私、やったことがありません(^ ^;)。
by 八丁掘 (2009-12-01 07:32) 

Krause

とても参考になります。
by Krause (2009-12-01 08:40) 

kuni

勉強になりました。
by kuni (2009-12-01 08:49) 

くまら

なるほどです
“〆(゚_゚*)フムフム
by くまら (2009-12-01 08:54) 

gen

リクエストにこたえていただきありがとうございます。

太陽が昇る様うにイメージして掲揚する

オリンピック等で見る掲揚シーンを思い起こすと分かる様な気がします。
by gen (2009-12-01 10:14) 

emu310

たたみ方、知りませんでした。
学校などでも、きちんとこうやって畳んでいるんでしょうか。
担当の先生しだいでしょうね。
by emu310 (2009-12-01 10:36) 

mwainfo

国民一人一人が胸に刻んでほしいですね。いい記事を有難うございます。
by mwainfo (2009-12-01 10:47) 

tooshiba

ボーイスカウトっていろんな作業をされているんですね。
てっきり洋風(アメリカ風)一辺倒だと思っていましたが、意外な応用編があるのですね。
精神的な土壌って、案外各国共通なのでしょうか。
by tooshiba (2009-12-01 12:30) 

ほりけん

いつもお越しいただきありがとうございます。
大変勉強になりました。
by ほりけん (2009-12-01 12:53) 

nexus6

いや~~  このBlogのおかげで、またしても遠い記憶が蘇ってきましたよ。 そうそう、私の場合は風呂敷を使って国旗のたたみ方の練習をしましたっけ。  団旗の旗手というお役目も回ってきたな~  あの頃から ン十年.....
by nexus6 (2009-12-01 12:59) 

お茶屋

す、すっかり失念しておりました・・・><:
by お茶屋 (2009-12-01 13:25) 

sak

子供のころ
祭日とかどこのお家でも日章旗あがっていたような気がするけど
最近見なくなっちゃいましたね
日の丸とか着物とか国歌とか...
日本人ってもしかしたら
世界で一番自分の国を愛していないのかもって思ってしまったり...
いろいろ思い方が違うから仕方ないのかな...
by sak (2009-12-01 17:15) 

jinn

僕もカブスカウト出身ですが、
やり方はすっかり忘れていました(笑)
by jinn (2009-12-01 21:55) 

空兵ーS

いろいろな作法があるんですね。
勉強になりました。
活用できるかどうか問題ですが・・・
by 空兵ーS (2009-12-01 22:14) 

単騎

色々と手順あるんですね。
by 単騎 (2009-12-01 22:28) 

しおつ

自分が自衛隊で掲揚したときは三角だったかなあ。
ちょっと記憶があいまいになってます。
市ヶ谷駐屯地の当時の掲揚台は1号館の屋上にあり、
その頂上まで国旗を目の高さより上にあげ登りました。
ちなみに1号館は作家の三島由紀夫が演説した建物であり、
東京裁判が行われた建物でもありました。
by しおつ (2009-12-01 22:36) 

さといも野郎

はずかしながら、国旗をたたんだことがありません(^^;
by さといも野郎 (2009-12-01 23:37) 

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沒有醫生的處方
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by Cheap cialis (2018-04-14 05:31) 

広島のハマさん

 国旗が式典の会場等で掲揚されるのを見ると、身の引き締るのを感じます。
 私は、元自衛官ですが、国旗の収納にあたり、国旗をたたむ時『日の丸の赤い色が見えない様に畳め』と教育されました。そこの所はどうでしょうか?孫などに教えたいと思います。
by 広島のハマさん (2021-09-11 11:23) 

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